さて、ロックダウンが3週目に突入したNZからお届けします。
今日はGood Fridayという、イースター休暇の初日の祝日です。
NZのアーダーン首相は、このロックダウン中ほぼ毎日定例会見、
もしくはSNS上で、マスコミや国民からの質問に答えてくれています。
その中で、ユーモアたっぷりな質問が投げかけられたのですが、
「Tooth fairy(子どもの歯が抜けたら、夜その抜けた歯を集めに来て、
代わりにお金を置いていってくれる妖精さん)と、Easter bunnyは
Essential businessなんでしょうか?!」というもの。
というのも、essential business(国民の生活に必要不可欠)かどうか
政府の認定を受けたビジネス・従業員以外は、ロックダウン中営業を許可されません。
これまでも、スーパーは許可されて、肉屋やパン屋が許可されないのはなぜだ?
(最初は営業停止でしたが、今では一部肉屋、パン屋、野菜屋さんがオンラインでの営業を
許可され始めています)などの議論があり、毎回国民の間ではギスギスした議論が
各SNS上で展開されていましたが、同じくNZの人々の生活、特に子どものいる家族に
とっては「欠かせない存在」である、Tooth fairyとEaster bunnyについては、
ある意味みんなほっこりした気持ちを持ちつつ、アーダーン首相の反応を期待していました。
そして、その期待に答えた首相は、会見にて
「Tooth FairyとEaster BunnyはEssential businessで、ロックダウン中も営業を許可します」と!(笑)
彼女なら答えてくれるだろうと期待していた国民でしたが、いざ本当に答えてくれて、
もう国中、マスコミ、みんな大盛り上がり!
さらには「Easter bunnyは各家を回ることは残念ながらできないので、代わりにこのEaster eggの塗り絵を完成
させて、家の窓に飾ってくださいね。そうしたら、お散歩しながら、子どもたちが近所の家のEgg huntをできるので」
と。ただ回答するだけでなく、期待の上を行く提案に、多くの子持ちファミリーは感動したことでしょう。
その会見の翌日、我が家も早速塗り絵に着手!
子どもたちのお友達の家もみーんな「ジャシンダ(アーダーン首相)エッグ」を塗っていました。
ふとすると息苦しいと感じてしまうロックダウンを心穏やかに過ごせるのは、
こうしてNZという国が、本当にいろんな人のことを考えて守ってくれているからなんだなと、
今回改めて感じています。
我が家もこの週末、近所の窓にあるEgg huntをしに行こうと思います!