こんにちは。Year11(16歳)とYear7(11歳)の子どもを育てているHarukaです。
2019から3年間、現地小学校の理事を務めていました。
ここ4-5年で、ニュージーランドの親たちが強く興味を示しているのが「レジリエンス」の力。
特に教育水準の高いエリアに住む親たちは、成績よりもこちらを重視する傾向が最近はよく見られます。
では日本でまだそこまで広く知れ渡っていない印象のあるこの「レジリエンス」とは?
一番よく訳されているのは「跳ね返り力」というもので、英語でも”The ability to bounce back”という説明をされています。他には私は個人的に「人間力」「立ち直り力」とか「リカバリー力」という言い方をすることも。
誰もが人生で直面する困難な時に、どん底からどう跳ね返るかによって、その後の人生に違いをもたらすというのがその考えかたなんです。
そしてレジリエンスとは、生まれ持った能力というよりも、考え方や習慣によって身につけることができるものだから、その習得方法を知って人間力を高めたいという人が増えています。
特に近年は世界的なパンデミックによって、多くの人の人生観が変わりました。実質的に前ほど生活や環境が良いとは言えなくなっている人も増え、それによって心のコンディションを崩す人、心が弱くなってしまった人も増えました。
こんな時代だからこそ、このレジリエンスを知っているかどうかが違いを生み出します。どんなに勉強ができても、スポーツができても、良い仕事に就いていても、心が限界まで落ちてしまったら何もできなくなってしまう。そこに気づく人が増えました。
それではどうしたらこのレジリエンスの力を手にいれることができるか。
娘が小学校で習ってきたのは、GEMのマインドというもの。
G=Gratitude: 感謝の心。「ないものねだりをしない」がポイント。ないものに焦点を当てるのではなく、「今すでにあるもの・持っているもの」で、特に当たり前となってしまっているものを改めて思い出し、感謝してみましょう。
E=Empathy: 共感の心。親切さと密接に関わるもので、他の人の立場に立ってものごとを考えてみよう、それによって周りと深く繋がり、困難なとき自分の助けとなる対話や支援の環境が周りにできるというもののです。
M=Mindfulness: マインドフルネスの心。瞑想などの方法で「今」に集中しよう。もう変えられない過去を振り返ったり、心配してもどうにもならない未来のことを考えるのではなく、「今この瞬間」を意識してみるべきという考え方です。
これらのマインドを身につけるため、小学校低学年からその年齢に合ったワークブックが用意されており、「感謝」「共感」「マインドフルネス」を日常的に意識し、自分にも他人にも優しく強く、結果みんなが優しく強く暮らせる環境作りを目指すのです。
私も子ども達と一緒に取り組み、正直考え方が変わりましたし、もしかしたら人間性も変わったと言っても過言じゃないかもしれません。それくらい私はこのレジリエンスを意識するようになって強くなり、生きることが楽になりました。
こんな私を始め、多くの人が夢中になるこの考え方を、NZの学校に来て学んでみませんか。(※全ての学校で実施されているプログラムではありませんので、ご注意ください)