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秋のスクールホリデー1週目|幼稚園児との学校休みの楽しみ方

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こんにちは。現在幼稚園に通う4歳の娘を育てているAyakaです。

現在、ニュージーランドの公立学校は2週間の秋休み期間中です。公立幼稚園や多くの私立幼稚園も同じスケジュールで休暇を取るため、わが家も休暇モードに入っています。

ニュージーランドの特徴的な点として、14歳未満の子どもは必ず大人の監督下にいなければならないという規則があります。
日本では見かける小学生や中学生同士での買い物なども、こちらでは必ず保護者が同伴している光景を良くみます。

ただし娘はまだ4歳。親が企画しなければ、ただただ暇な休暇を過ごすことになります。

というわけで、定番の市民プールへ。

いくつかある市民プールの中でも、ここの市民プールは広くて、子ども用の大きな滑り台や遊具があるのがお気に入りポイント。
ホリデー期間中の日中はすごく混むので、いつも朝一番に入場します。
ただし5歳以下は親が一緒に入らなければならないので、親の体力もしっかりと削られるというのが難点。この日は2時間泳ぎました(涙)

そのほかは、ちょうどイースターシーズンということもあり、子ども向けのイースターイベントでエルサになりきったり

同じイベントでエッグハントをしてみたり(スタンプラリーです)

ドーナツデコレーションをしてみたりしました。

こちらは”Bringing life to little human’s dreams.”(子供の夢に命を吹き込む)がテーマで、自分でなんでもやりたい娘はとても楽しんでいました。
色がすごいんですが、ホリデー中はオールオッケー!(涙)

最後に「良くできました!」の賞状をもらって、とても満足そう。

イベントや体験を通じて、「できた!」という達成感を味わえる機会を意識的に作っています。
小さな成功体験の積み重ねで、自己肯定感を高めていけたら良いなと思っているので、参加して良かったです。

天気が良い日は家の外で「sink and float」(浮き沈み実験)をして時間潰しが出来ますが、少し前から天気も下り坂。

さて、2週目の来週もまた親の企画力とやる気が試されます。

娘と一緒に作るお弁当|シンプルイズベストなNZスタイル

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ニュージーランドは今日でターム1が終了し、明日からは2週間のスクールホリデーです。

お弁当作りが苦手な私は、毎日のお弁当作りから解放されるこの期間が本当に幸せです。
ホリデー中は何をして過ごそうかという別の悩みはありますが、お弁当を作らなくて良い喜びは大きいです。

とはいえ私の作るお弁当は、日本の親御さんから見るとおそらく「手抜き弁当」。
今回はターム1で作ってみたお弁当をいくつかご紹介しますね。

ご覧の通り、かなりパターン化していますよね。(苦笑)
時には「今日は本当に限界…」という日もあったり。(いや、全部そうかも?)

娘は少食で好き嫌いも多く、見慣れないものはほとんど食べません。
なので、ご紹介したお弁当も、完食できたのはごくわずか…というのが現実です。(涙)

それでも、私がお弁当作りで大切にしていることが一つあります。それは、「娘がキッチンに立ちたがった時はなるべく一緒に料理をする」こと。
ニュージーランドで子育てをする中で、教育の軸となる、娘の「自立」と「自主性」を尊重したいと考えているからです。

おにぎりやフェアリーブレッドを作ったり、チーズやイチゴを切ったり、お気に入りのお楽しみおやつを詰めたり。

忙しい朝に「自分でやりたい!」と言われると、内心(くぅ〜!時間が!)と焦りつつも、引きつり気味の笑顔で「いいよ、やろっか!」と答えています。
(お弁当の中身は至ってシンプルなのに…というツッコミはご容赦ください!)

私は「一石二鳥」ならぬ三鳥、四鳥まで狙う強欲な性格。お弁当作りを通して

お弁当が完成する
娘の自主性を尊重できる
自立を促せる
そして、私と娘の楽しい思い出になる。

こう考えると、苦手な弁当作りにも少しやる気が湧いてきます。

日本では新入学・新学期のシーズンですね。新生活の準備でお母さんたちは大忙しの時期かと思います。たまには手抜きしながら、自分らしいペースで一緒に進んでいきましょう。
(私のお弁当を見て、こんなんでも良いんだと思ってもらえると載せた甲斐があります!)

NZに住む日本人の母が頑張ったこと | 4歳娘の誕生日

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こんにちは。現在幼稚園に通う4歳の娘を育てているAyakaです。

先日、NZの母たちは誕生日パーティーに凄まじい気合が入っているという話を書きました。

私は色々と悩んでいるうちに、あれよあれよと時間が過ぎ、もう何かを手配をするにはギリギリのタイミングになっていました。

そこで思い出しました。娘はそもそも「友達を呼ぶパーティー」をやりたいのか?

というのも我が娘は「大人数・注目されるのが苦手」なタイプ。確認のために聞いてみると…

「誕生日は、お友達を呼んでどこかでパーティーしたい?」
「No、家族がいい。」
「本当に?あとからやっぱりやりたいって言ってもできないよ?」(日本中のお母さんが100%いうセリフですよね?)
「やらない、ファミリーがいい 」

ということで、今年は今まで同様、お家でお祝いしました。

通販サイトで買った風船を組み立てるのに一苦労。でも、これが私の限界です。
(手にはプレゼントのラジコンカー。リクエストです。)

キウイ母たちの気合いの足元にも及びませんが、5歳の来年は頑張ろうと思います…。

さて、当日は幼稚園でもお祝いしてもらいました。

「明日は幼稚園でもXXの誕生日をお祝いするね。ママもウェルカムよ!」と園長先生からメールをもらったので、もちろん張り切って行きました。

注目されるのは得意ではない娘ですが、自分の誕生日を祝ってくれているということに対して満更でもない様子。事前に粘土で作ったお誕生日ケーキと、年齢の数のロウソクを立ててもらってとっても嬉しそう。

まずは英語でハッピーバースデーの歌を歌い、その後はマオリ語でも歌っていました

先生に「今日は特別な日だから、みんなでXXのやりたいことを一緒にやろうね。何がやりたい?」と聞いてもらった娘は「Elsa Clap!」と即答。母は(なんだそれ?)と心の中で思っていたら、やはり先生はプロ。「Elsa Clapを見せてくれる?」と聞くと、娘はターンした後に手を一度叩いていました。
(なるほどそれがElsa Clapなのか…)

みんなに「Elsa Clap」を4回してもらった娘は大満足。とってもハッピーに帰ってきました。

家にお友達を呼ばなくても、インドアプレイグラウンドを手配していなくても、幼稚園でお祝いしてもらうことでとても幸せそう。

子どもの個性に合わせたお祝いのかたちも、またひとつの正解ですね。これからも日々の子育ての中で、それぞれの幸せな瞬間を大切にしていきたいと思います!

NZのママたちが一年に一度、とっても張り切ること|4歳児の誕生日パーティー

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こんにちは。現在、幼稚園に通う4歳の娘を育てているAyakaです。

先日、娘が4歳になりました。「まだ4年か」と思う一方で、「もう4年か」とも感じ、子どもがあっという間に成長していくことに感慨深い気持ちを抱いています。

ニュージーランドでは、誕生日のホストがゲストをおもてなしするのが一般的です。
パーティーでは、ホストが食事や飲み物、イベントをすべて企画し、帰る前には「来てくれてありがとう」とプチギフトを配ります。ゲストは誕生日プレゼントを持参するだけです。

パーティー会場は自宅だけでなく、インドアプレイグラウンドや体操教室、水泳教室、地域の公民館(特にプレイグループの場所)やプレイセンター、さらには動物園や遊園地を借りて行うこともあります。
また会場の手配だけでなく、手品をする人やフェイスペイントが出来る人を呼びゲストに体験してもらったり、家にポニーや小動物の動物園を呼ぶなど(!)、恐るべしキウィのパーティー企画力(と気合い)。

先日、娘の幼稚園の親友が、近くのインドアプレイグラウンドでのパーティーに招待してくれました。子どもたちは1時間、飛んだり跳ねたりして大興奮。その間、ママたちはおしゃべりを楽しみました。

遊んだ後は貸切部屋に移動し、フェアリーブレッド(カラースプレーをかけたすごい色のパン)やすごい色のソーセージ、フルーツを食べながら、プレゼントを渡したり「ハッピーバースデー」を歌ってケーキを楽しんだりしました。

娘も来年は5歳になります。ニュージーランドでは5歳の誕生日は特別な意味を持ち、盛大にお祝いされます。多くの子どもが5歳を過ぎると小学校に入学し、入学式はないため、各自のタイミングで幼稚園を卒園します。
この節目の年まであと1年。貴重な時間を大切に過ごしたいと思います。

ラーニングストーリーとテファリキで見る子どもの成長

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こんにちは。現在幼稚園に通う3歳の娘を育てているAyakaです。

ニュージーランドの幼児教育といえば「ラーニングストーリー」と「テファリキ」。

「ラーニングストーリー」は子どもの成長の物語として、先生が「テファリキ」のキーワードを参考にした成長記録を月に一度作成し、写真と文章で保護者に共有します。

子どもの成長を「出来たこと」や「出来なかったこと」などに分けるのではなく、「”その子”にとって興味があることや気持ち」と「これからの可能性や関わり方」を、ポジティブに受け取ろうとするものです。

子どものラーニングストーリーを読むたびに

「楽しく過ごしているようで良かった」という気持ちや
「こんなことも出来るようになったんだ」という驚きなど、とても幸せな気持ちになります。

また、先生のプロフェッショナルな姿勢には毎回感動しています。ラーニングストーリーの最後には、「関連したテファリキの考え方」が平均10項目、多い時には20項目も記載されています。

テファリキの項目は子ども本人について述べられているものだけでなく、保護者や周りを取り巻く人たちも所属意識が持てることが大切というテファリキの考え方に則り、
子どもたちとその家族は、自分たちの居場所があることを実感できる環境を経験する。
というような項目もあったりして、親も大切にされていることを感じられます。

ちなみにある日の「What’s next?(これからの取り組みは?)」の項目に

「XX(娘の名前)は複数の文化圏に属しているので、英語やマオリ語だけでなく、日本語も会話に取り入れるようにします。」

という記載もあるなど、先生たちの専門性や心配りに感謝感激の日々を過ごしています。

小学校入学について考える

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こんにちは。現在幼稚園に通う、3歳の娘を育てているAyakaです。

前回の記事では、ニュージーランドの学校システムについて触れました。今回は、私自身が進行中のテーマである「学校教育についての理解」を深めるために、ニュージーランドの学校の種類についてもう少し詳しく書いてみようと思います。

ニュージーランドの学校の種類について

公立学校、公立統合学校、私立学校

ニュージーランドのほとんどの学校は国が所有し、資金提供を受けている公立学校です。これらの学校は全国カリキュラムを教え、特定の宗教と関連することはありません。

公立統合学校は特別な特色を持つ学校です。政府から資金提供を受け、全国カリキュラムを教えますが、独自の価値観を反映した目標や目的を持ち、特定の哲学や理念、宗教に基づいています。

私立学校は一部政府から資金提供を受けますが、主に保護者からの授業料で運営されています。独自の学習プログラムを開発し、全国カリキュラムに従う必要はありません。

マオリ語による教育(クラスカウパパ・マオリ)

マオリ語による教育は、カリキュラムの科目が少なくとも51%の時間、マオリ語で教えられる教育形態です。

この中でもやはり一番多いのが

地域の学校に行く

住んでいる地域と各学校の場所により、学区(Zone)が設定されています。これは日本の公立校と同様のシステムです(高校までZoneは適用されます)。

というところです。公立校であっても、各学校の采配で色々な特色を出していることが多いです。NZの教育庁では定期的に学校への立入監査をしており、学校の特徴や監査の結果はWebサイト上にも公開されています。

Year 0とYear 1?学年の柔軟性

学校により、1-3月(概ね1学期)に入学した場合はそのままYear 1に入学となりますが、4-7月以降に小学校に入学した場合、Year 0として慣らし教育のようなものを始め、翌年の新学期にYear 1としてスタートすることが多いようです。

娘は3月生まれなので、誕生日からすぐに入学する場合はYear 1となりそうですが、本人の性格や様子を見ていると、少し遅らせてYear 0にしようか?という選択肢もあります。

(もちろんあと1年ほどあるので今後の本人の様子を見てとも考えていますが!)

先輩ママさんたちには、「一年生って言ってもまだ5歳だから幼稚園の延長みたいな感じだし、あんまり気にしなくても大丈夫」とアドバイスを頂くのですが、すぐ考えすぎて頭でっかちになる私には、これがずっと悩みのタネ。

またYear 0と1だけでなくどの学年においても、本人の発達や状況によっては学校と相談の上で同じ学年を2回することもあります。意外?と同じ学年を2回やる子は少なくないようで、周囲も特別なことと捉えていない人も多いとか。

入学のタイミングやその時々で対応を選べることは安心だしありがたいなと感じており、来年までに「本人がハッピーに過ごすためには何が最適か」をしっかり考えて決めたいなと思っています。

4歳の壁の苦悩と5歳で入学するニュージーランドの学校システム

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こんにちは。現在幼稚園に通う、3歳の娘を育てているAyakaです。

娘は間もなく4歳。

最近は「自分でやる」「シャワー行かない」「この服じゃなかった(でもママが選んで)」「今すぐお菓子食べたい」などの自己主張の強さと、うまくいかなかった時の癇癪に、親の私たちは疲弊する時があります。

どうやらこれは『4歳の壁』というもののようですね。初めてこのような言葉があることを知りました。まさにこれ!と思いながらとあるウェブサイトを見ていたら…

「5歳くらいには落ち着くことが多いでしょう」

え?これから1年間もこの状態?

何とも言えない気持ちになり、そっと携帯を置きました。

ニュージーランドでは、5歳の誕生日から小学校に入学できます。

6歳になるまでに入学することが義務付けられていますが、我が子の様子や、誕生日と学期始まりの兼ね合いなどを見て、入学のタイミングを決めることができます

(引用:NZ政府 Education Counts

ニュージーランドの一般的な学校システムは、以下のような構成になっています:

■ Primary(小学校)
・対象年齢:5歳〜11歳
・学年:Year 1-6(1年生から6年生)

■ Intermediate(中学校)
・対象年齢:12歳〜13歳
・学年:Year 7-8(7年生・8年生)

■ Secondary(高校)
・対象年齢:14歳〜18歳
・学年:Year 9-13(9年生から13年生)

義務教育は6歳から16歳までです。

もちろん学校によって様々な形態があります。例えば:
・小中一貫教育のようなFull Primary
・高校を年少(Junior High)と年長(Senior High)に分ける学校 など

また、同じ学年(Year)でも子どもたちの年齢が異なることがあります。これは:
・入学時期の違い
・個々の発達に合わせて同じ学年を繰り返す場合
などが理由として挙げられます。

ニュージーランドでは「みんなが同じ学校・社会で暮らす」というインクルーシブ教育を重視しています。このような教育システムの柔軟性は、親として大きな安心感につながります。

娘も来年には小学校に入学するので、今年からは入学に向けた行動を取り始めよう!と決め、幼稚園の預かり時間を9:00-15:00に変更しました。これは学校とほぼ同じスケジュールです。

ターム1(1学期)が早くも折り返し地点を過ぎ、幼稚園から帰宅後はかなり疲れている様子。外での頑張りを褒めてあげて、「4歳の壁」も成長だと受け止めていかなければですね。

(心の中ではわかっていても、出来ないことも多々ありますが!涙)

ネイチャープレイ体験で学ぶカイティアキタンガ|楽しみながら環境保全に関心を持つ

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こんにちは。現在幼稚園に通う3歳の娘を育てているAyakaです。

ここ最近のオークランドでは、夏の終わりかけなのか?涼しい日も出てくるようになりました。

夏が始まる前には「今年は猛暑になるかも」といったニュースもあり、北海道出身で暑さに弱い私は少し心配していました。実際には、例年通りか少し涼しかった印象です。

今回は、自然と遊ぶ「Nature Play」体験を通じて、大切な価値観である「カイティアキタンガ」についてお話しします。

まずNature Playですが、このイベントは、自然をベースにした遊びやアクティビティを通じて、公園遊びや自然をもっと楽しむことを目的としています。オークランド市の補助のもと、竹や木、草などの自然素材を使ったおもちゃが用意されています。

イベントでは、主催者の方が「草を頑丈にして作るペンダント」の作り方を教えてくれました。

娘には少し難しかったようですが、竹の葉のようなものと木でできた人形を気に入って遊んでいました。

ニュージーランドの公用語の一つ、マオリ語に「Kaitiakitanga(カイティアキタンガ)」という単語があり、これは「自然と共に生き、守り、次世代のために環境を保護する」という概念を表しています。ネイチャープレイの目的も、子どもたちがこのカイティアキタンガの精神を学び、環境保全に関心を持つことにあります。

娘の幼稚園でも、「Kaitiakitanga – Guardianship of the environment(カイティアキタンガ – 環境の保護者として)」というテーマで教育が行われています。子どもたち自身が色々な意見を出し、それを実践出来るよう、常に掲示されています。

  • 木にたくさんお水をあげる
  • 海にゴミを捨てない
  • 車を使わずに歩く、自転車に乗る など…

残り少ない夏ですが、カイティアキタンガの概念を大切にしながら、親子でニュージーランドの自然を満喫しようと思います。自然と遊ぶことで、子どもたちが環境の大切さを学び、未来の地球を守る力を育んでいくことを願っています。

ニュージーランドの水辺の安全教育(Water Safety)

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こんにちは。現在幼稚園に通う、3歳の娘を育てているAyakaです。

ニュージーランドの夏のアクティビティと言えば、なんといっても海遊び!

私が住むオークランド・ノースショアは、目の前にビーチがあるお家もある(※豪邸)など、ビーチがとても身近な遊び場です。

我が家の最寄りのビーチも、車で5分程度で行けちゃいます。

学校は小学校から高校まで共通して15時前後に終わるので、放課後はそのままビーチに直行するのが定番です。お子さんが小学校の制服を着たままビーチにいるご家族もいます。

この日はなぜか水着を着たがらない娘。想定の範囲内なので、濡れても汚れても良い服を着せてきた私、母としての経験値が上がってきているのでは!?(自分で自分を褒める)

日本と同様、周囲が海で囲まれている島国ニュージーランド。

海が身近にあるので、ビーチで遊ぶのみに限らず、ウォータースポーツも盛んです。

その一方で、残念なことに水辺での事故も多く、安全教育が重要視されています。そのため、学校や地域団体が「水辺の安全(Water Safety)」や「救命講座(Lifesaving)」を提供しています。

代表的なものはWater Safety New Zealand という団体が主導し、学校やスポーツクラブなどと連携して、子ども向けの水辺の安全教育を行っています。

このプログラムでは、例えば

  • 水に対する基本的な知識:海や川、湖の特徴や危険性、どのような場所で泳ぐべきか、安全な行動とは
  • セルフレスキュー(自己救助)スキル:万が一流されたときの対処法(浮いて待つ「Float to Survive」)、溺れたときにパニックにならない方法、長時間水に浮かぶ技術
  • 他者を助けるための基礎知識:溺れている人を見かけたときの対応(すぐに助けに行かず、大人に知らせる)、救助用具の使い方(ロープや浮き具の投げ方)、CPR(心肺蘇生法)の基礎
  • 実際の環境での体験学習:プールやビーチでの実践的な訓練や、ライフガードによる特別授業

などを、小さい頃から年齢に応じて教えられています。また、留学生向けのオリエンテーションで、Water Safetyが行われている学校も多いです。

また、未就学児(5歳以下)の安全については、保護者向けの情報発信も積極的に行われています。(参考:https://under5.org.nz/

実際に私も、初めてのWater Safetyは出産前の両親学級のようなもので受けました。

赤ちゃんにとって何が危険か、事故を防ぐために家庭内の環境をどうすべきかなど、具体的に教えてもらったのでとてもわかりやすかったです。(ちなみに、オムツやミルクなどの試供品と一緒に、ベビーバスの下に敷く滑り止めを無料でいただきました。徹底していますね。)

親子で学ぶことで、より安心して綺麗なビーチを楽しむことができますね。

ニュージーランドのバリアフリー公園

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こんにちは。現在幼稚園に通う3歳の娘を育てているAyakaです。

ニュージーランドでは12月中旬から1月下旬まで約6週間の長い夏休みがあります。長い長い夏休みが終わり、ようやくTerm 1(1学期)が始まりました!

娘はこれまでデイケア(保育園)に通っていたので、年末年始やクリスマス期間以外は通園していました。しかし、幼稚園は学校と同じように学期ごとに長期休暇があります。

体力が有り余る3歳児との長期休み…!(子育て中の皆さんはわかってくださるはず)

ほぼ毎日、公園やプール、海へ出かけて過ごしました。

そんな中で特に印象に残ったのが、あるバリアフリー公園での出来事です。

この公園には、一見すると普通の大きなシーソーに見える遊具がありました。実はこれ、車椅子のまま乗れるシーソーなのです!

全ての公園に設置されているわけではありませんが、オークランドでは近年、「creating accessible play spaces(誰もが楽しめる遊び場の整備)」を進めています。

その取り組みとして、例えば以下のような改善が行われています。

  • 遊び場の段差をなくし、誰でもアクセスしやすくする
  • より多くの遊具にアクセスしやすい設計
  • ベンチやピクニックテーブルを増やし、より多くの人が休憩できるスペースを確保する

また、この公園には他にもバリアフリー仕様のブランコや車の遊具などもありました。

(通常の公園も併設されています)

インクルーシブ教育」や「多様性の尊重」といった言葉を聞くことは多いですが、実際の生活の中でこうした環境に触れることで、より理解が深まると感じました。

また、娘にとってはこれが“当たり前”の環境。その中で育つことで、それらを特別視したり疑問に思うこともないのかな、などとも考えたり、興味深い瞬間でした。

子育てをしながら、自分自身も学ばせてもらっている。
そんなことを実感したニュージーランドでのひとコマでした。