ニュージーランドは、3月26日より4週間、
全土でロックダウン体制に入りました。
ロックダウン体制に入り、スーパーや病院などの、人間が生きるのに必須な
サービス以外の場所は全て閉鎖、もちろん学校も4週間休校です。
4週間休校の内訳ですが、実はもともと4月10日から2週間は
イースターホリデーだったこともあり、それが前倒しになって、3月28日からスタート。
学校が休校になった3月24日から27日までの間だけ自宅学習期間で、
2週間ホリデーを挟んで、また1週間自宅学習に入るという扱いです。
その自宅学習の中身ですが、各学校がオンラインで課題や授業を提供しています。
例えばある学校は、普段と同じ時間割で、各教科その時間に先生と画面越しにつながって授業に参加。
体育の授業は庭をぐるぐる走ったり、腕立て100回したり、ヨガをしたり・・・なんていうものも!
また、その他の多くの学校、例えば娘の小学校は、クラスごとにGoogle classroomでつながり、
教科ごとに普段利用しているウェブサイトを通じた教育が受けられるように、各先生がセッティングをしてくれています。
リーディングもライティングも算数もあり、その他には「家族にランチを作り、その過程を写真に収める」とか、
「オリジナルのボードゲームを作ろう」とか「家族で紙飛行機選手権を開催」とか楽しいものも。
課題の中では、先生に個人的に提出するもの、クラスみんなでシェアするものがあり、
クラスメイトともGoogle classroomで会話できます。
現代っ子たちがテクノロジーを使いこなしているからこそできることですね。
こういった「オンライン授業」に、全国のニュージーランドの学校がすぐに切り替えられたのは、
●普段からオンラインでの課題に慣れ親しんでいる
●(理事会からの裏話としては)実は2月に新学期が始まった時点で、「いざという時のために、
オンライン授業の準備を各学校はしておくように」というお達しが教育省からすでにあった
という事実があります。
また、さらにCovid-19の状況が悪化してきた頃から、各学校は教育省の指揮のもと、
「ネット環境にない家庭」「デバイスを持っていない家庭」の調査を進め、
そういった家庭の子どもたちには、デバイスの貸し出しや、課題のプリントアウトなどの
代替案によって平等に対応できるように、かなり入念な準備を進めていました。
なので、子どもたちの学習環境についてだけいえば、
このロックダウン期間中も、ある程度の水準は保って進められている家庭が
多いのではないかと感じています。英語を話さない両親の家庭も、子どもたち自身がすでに
学校でオンライン学習のトレーニングを受けているため、親の助けなしに進めることが可能になっています。
ただでさえ、ストレスフルなこの状況で、一番気がかりな「子ども」「学校」の部分を
スムーズに対処できるように準備してくれていた、この国の教育省と各学校に感謝です。