NewZealand親子留学体験レポート Lunguage school
NZ生活

「いただきます」の心をニュージーランドで | マオリ文化とカラキア

こんにちは。現在幼稚園に通う4歳の娘を育てているAyakaです。

私たち日本人は食事の前に「いただきます」と言いますよね。

食事を作ってくれた人や、食材を作ったり獲ったりしてくれた人、また食材そのものに対しても感謝の気持ちを込めて、食事前の挨拶として当たり前になっていると思います。

ある日の夕食前、「さ、ご飯食べよう」と娘に伝えると、椅子に座った娘は手を合わせて

「ファ〜カパインナ〜エナカイ♪ヘイオー○▼※△☆▲※◎★●」(メリーさんの羊のメロディーで)

と歌い出しました。母は頭の中が???だらけ。

「幼稚園で習ったの?」→うん
「なんの歌?」→ファカパインナエナカイ
「ご飯の前に歌うの?」→うん

まだ完璧にコミュニケーションが取れない4歳児からの本当に合っているのかわからないヒントと、音の響きからマオリ語ではという私の予想を持ち、幼稚園の先生に聞いてみると、すぐにわかりました。

マオリ語で「Whakapaingia enei kai」、カラキア(Karakia)の一つです。

英語と共に公用語としてマオリ語があるニュージーランド。教育現場でもマオリ語やマオリ文化は積極的に教えられています。マオリの文化にはカラキア(Karakia)という、祈りや呪文などを唱える伝統があります。

祈りや呪文というとなんだか仰々しい感じもしますが、カラキアは色々な場面で「良い結果になるように」と使われていることが多いようです。

「Whakapaingia enei kai」というカラキアには、「食べ物に感謝し、心身の健康を保ち、精神を養うことができるように」という意味が込められており、食前にみんなで唱えられています。
日本語の「いただきます」には諸説あるとは思いますが、私は命をいただくことへの感謝も込められていると思っているので、これは日本語の「いただきます」の感覚と近いのでは?と感じました。

異なる文化の環境で、普遍的な価値観があることを知ることができたことはとても貴重な体験でした。

もしご興味がある方がいらしたら、Youtubeなどで検索して歌ってみてください!

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