日本で生まれ育った私ですが、ニュージーランドでの生活は
とても心地よいと日々感じています。
過去に色んな国で旅行を含め、長期滞在や生活をしてきましたが、
ここまで「心から落ち着ける」場所は、ニュージーランド以外で出会ったことがありません。
理由を考えてみると、もちろんひとつではなく、
ある程度アジア人や移民が多いこと、
なんとなくキウイの価値観が(欧米人と比べて)日本人に近いこと、
親日的な人が多いこと、子育てに優しい環境であること、
など色々ありますが、もうひとつ最近感じたことがあります
それは【情報が多すぎない】ということ。
それを感じたのは、先日の月食が見られるという日。
日本ではこういうとき、「全国民がこの話題を口にしてるんじゃないか」
と錯覚するほど、テレビでも雑誌でもこぞって特集する傾向を感じます。
ニュージーランドは全国ネットのテレビ局数は片手に入るだけ。
そしてそれぞれの局が、よほど大きいニュースでない限り、
独自の色を前面に出したニュースをピックアップしているように感じます。
なので「全局同じニュースが1日中流れている」ようなことは、まずありません。
キウイの人々が話すことも、とてもランダム。
「あれ見た?私も見たー!」の大多数に共通のやりとりがあるのって、
ラグビーとヨットレースの時くらい
だから、週末朝7:00という、とても参加しやすい月食予想時間だったにも関わらず、
空が360度見渡せる絶景スポットに見に行っても、これだけの人数
来ていた人たちは、みんな個人での参加で、でもいつの間にか「見えそうだぞ!」
「あーやっぱり雲があっちから来てるからだめそうだ・・・」と話し始める感じで。
そしてお話ししていて、みなさんかなり天体系に詳しい(もしくは大好きな)方々みたいで、
私たち親子みたいに「こういうイベントは参加しておきたい!」な”とりあえず派”がいないところも、
日本とはちょっと違うなと感じました。
その後、NZ在住の日本人の友人たちに「月食見に行ったんだけど・・・」と言ったら
「知らなかったー!」とみんな言っていて。
私たちもたまたまFacebookで見なかったら知ることも、行くこともなかったけど、
でもこれくらいの情報量の中で生きているのが、(がめつい)私には心地よいなと思いました
だって、情報を手に入れちゃうと「やらねば負け」と感じてしまうのです
ちなみに、月食は上記の写真でお気づきの通り、厚い雲がかかっていて、
なーんにも見えませんでしたよ