Author Archives: upi-kirapera-admin

【発達障害】インクルーシブな教室

0
Filed under チャイルドケア・現地校・語学学校

今日は、7歳・発達障害の娘が、
インクルーシブ教育を行なうNZの小学校で、
どのように窮屈な思いをせずに、マイペースに
過ごせているかについて書いてみようと思います。

娘は、言語発達に大きな遅れがあり、情緒的にも「メルトダウン」
を起こす事が多々あります。

とくに、「自分だけ分からない」「間違ったことをしてしまった」
ことに気づいてしまうと大きく落ち込み、集団から離れて
どこか静かで、誰からも見られないところに行きたがり
ます。

ただ、20人強のクラスに先生は1人だけ。
娘が静かなところを求めて、教室から飛び出してしまうと、
娘を追っかけても他の生徒が置き去りになってしまうし、
追っかけなくても娘が危ないし、ということで、
専門家を含めた話し合いを学校が持ってくれ、
解決策として、教室に「娘専用コーナー」を作ってくれました。

このコーナーには、娘が手にすると落ち着けるような、
Calming toysというもの
(日本でもストレス解消ボールというようなネーミングで
売っているのを見たことがあります)が置かれ、

お花が飾ってあったり、
娘が好きな本をクラスメイトたちが図書館から集めて置いてくれたり、
ほかには文字で書いてある時間割が理解できず「先々何があるか分からない不安」
と闘う娘のために、写真付きの専用時間割も設置してくれています。

これによって、娘が1人になりたい、そっとして欲しいときは
教室内のここで安全に過ごす事ができ、
先生はそのまま他の生徒たちの指導を続けられるようになっています。

こんな立派な専用スペースを作ってもらっただけでも驚いたのに、
もっと驚いたのは、周りのクラスメイトたちの反応
楽しそうなおもちゃがいっぱいあって、1人だけ特別扱いされているから、
「ずるーい!」という声が上がりそうですが、このスペースができて
初めてお迎えに行った日、クラスメイトが次々に私のところに来て
「ここは◯◯のスペースなんだよー♡こんなのがあるんだよー!」
と嬉しそうに報告してくれ、娘が好きそうなものがあると持ってきてくれ、
ちょっとスペースがごちゃごちゃになると、整頓しに来てくれる子や、
時間割を変えるのを手伝ってくれる子がいたりして、
クラスメイトたちが自然に娘の特性に理解を示してくれていることが、
本当にありがたいし、すごいことだなと感じています。

こうして、同じスペースにいながらも、それぞれの特性を理解して、
それを尊重した生活空間を整えてくれる学校教育のおかげで、
NZの人々は「自然に手伝う」ことが上手なんだろうなと感じます。

【EOTC】1週間教室にいません

0
Filed under ファームステイ・アクティビティ・ボランティア

今週1週間は、娘の学年のEOTC週間でした。

EOTCというのは、どこの学校にもあるもので、

Education Outside The Classroom(課外学習)のこと。

EOTCが1日だけのこともあれば、娘の学年のように「1週間丸ごと」

のこともあり、私たちは今週毎日遠足&イベントでした!


例えば・・・

月曜日:学校でウォータースライダーなどの水遊びと、

Jumpという屋内トランポリン施設に行く


火曜日:Regional parkでトレッキング

水曜日:学校からビーチまで徒歩で行き、ビーチでアクティビティ

木曜日:環境問題に取り組むイベントを学校で行い、夜は体育館にお泊り

金曜日:フットサル大会と映画上映会


こんな感じで、1週間全力で動き、みんなで結束力と自信を高めます。


クライマックスは昨夜の「体育館お泊り会」

5:30に学校にお泊りグッズを持って集合(キャンプ大好き民族なので、

みんなお泊りグッズは一式持ってます)。

ゲームをして、お父さんたちがBBQコンロで焼いてくれたソーセージシズルを食べて、

持ち寄りデザートビュッフェを堪能。

みんなで着替えて、歯磨いて、娘も歌を披露したタレントショーを見て、

その後はみんな寝付くまで映画上映会。


私もクラスの仲良しママ友とみんなで固まってベッドを作って、

子どもたち以上にワクワク楽しい夜を過ごせました。


こちらの3年生は、一番下は6歳(これから7歳)から8歳なりたて

親抜きでお泊りが初めての子もたくさんいましたが、ヘルパーの親たちと

先生たちで懸命に励ましつつ、親から離れて初めて朝を迎えられた子どもたち

の朝の顔と言ったら、自信でいっぱいの最高の笑顔でした。


実はアジア人の保護者の中には、EOTCはお勉強じゃないから行かなくても

いいという人が一定数いると聞きます。


私がいつもヘルパーとして行って思うのは、EOTCで色んなことにチャレンジして

精神的に成長することは、教室の勉強では決して得られないもの


同時に、クラスメイトや保護者、先生方との心の結びつきもより一層強くなる

ものなので、私は最高の学校イベントだと毎回思って見ています。


来年からは高学年。いよいよ本格的なキャンプが始まる年の前に、

とても良い準備ができた1週間でした!

【日本文化】おりがみを教えて!

0
Filed under NZ生活

海外で生活をしていて「日本人です」というと、
興味津々で色んな質問をされます。

最近、娘のクラスメイトのお母さんにお願いされたのが、
「息子がOrigami(折り紙)をしたいといってYoutubeを見たけど
良く分からなくって。よかったら教えてくれない?!」
ということ。

お友達のSくんの家に、同じく折り紙をしたいZちゃんと一緒に行って、
ちょっとした折り紙講習をしてきました。

ただ、私も子ども時代、たくさんの折り紙をしてきたとは言え、
すっかり折り方を忘れていて。

何も見ずに折れたのは鶴だけ・・・。
これではダメだということで、ちょっとだけ家で予習

こういうのがこちらの子は好きかな?
これはちょっと初心者には難しいかな?
この折り方、英語ではどう説明しよう?

教える立場、そして教える相手が日本人以外の子となると、
こんなに考える事いっぱいあるんだ!というくらい考えながら
準備をしていきました。

案の定、日本の幼稚園から折り紙をしてきた子どもたちと違って、
「紙を折って形を作る」ことになれていない子どもたち。
ほんの三角を折るだけでも、親子で大騒ぎ。(笑)
そして、お母さんたちも折り紙文化に触れて来なかったので、
興味津々で、自分たちも思いっきり参加して、楽しんでくれていました。

指を隙間に入れて膨らましたり、山折り・谷折りひとつにも
「Wow!!!」と感動
してもらえて、日本人の私は一人鼻高々。

そして、子どもたちはピカチュウや飛行機、お花などを作って、
翌日学校に持って行ってクラスメイトたちに見せたところ、
他の子たちも「やりたーい!」と。

先生も「指先をここまで細かく使うのは、とっても良い教育だわ」
と言って、折り紙ブームがクラス全体に。

クラスの子どもたちが「Harukaは折り紙いっぱい作れるし、お寿司も作れる。
いいないいなあ!」といっぱい褒めてもらって、日本人としてニヤけちゃう
出来事
となりました。

大人になってから、改めて日本文化の見直しをする良い機会をもらっていますheart01.gif

【発達障害】チャイルドサイコロジスト

0
Filed under NZ生活

現在7歳の発達障害の娘。
基本的な発達の遅れ以外に、「メルトダウン」の症状
小学校生活においてとても大きな課題となっています。

娘のメルトダウンは、言葉の通り「(精神的に)大きく落ち込む、
ドン底まで落ちた気分」のような状態
で、悲しみ・怒り・フラストレーション
を感じた結果、心を閉ざして何もしたくなくなってしまいます。

発達に大きな遅れがある一方、完璧主義者で負けず嫌い誰に似たんでしょう?)な一面があり、
何をするにしても“winner”になれないと涙を流し、
もうその後の授業はどうにもいかなくなるのがお決まりパターンです。

そんな娘のことは、学校中の先生が良く分かっていてくださり、
何かレースのような勝ち負けが決まるような場合は、
事前に“It’s OK, not to win”(勝つ事が全てじゃない)
とこれから行なわれることの流れと共に、いっぱいいっぱい言葉で聞かせてくれます。

ただ、そんな簡単にはいくはずもなく、
先週は算数の問題で一番に手を挙げられなかったから悲しくなり、
その前は体育でスポーツの試合をすることになり「勝ち負け」の匂いを嗅ぎ取って、
そもそもグラウンドに出たがらなかったり、
本当に小さな事ばかりなのですが、彼女の学校生活を大きく左右する課題
となって立ちはだかっています。

そんな娘に、行動セラピストが推薦してくれたのが「チャイルドセラピー」
日本語にすると児童心理学で、子ども専門の心理学者のところに行き、
1対1のセッションを受けて、精神的な課題に取り組みます。

ただ、行く前に思ったのが「3歳程度の言語コミュニケーション能力しかない娘から
どう引き出して、どう導くのだろうか」
ということ。

そこはプロ。
毎回のセッションでは驚くほど娘の考えていることを
手を変え品を変え引き出して、3回終えた今では既に小さな変化が見られているほど。

最終的なゴールは「勝負事を(結果に関わらず)楽しめるようになること」
「メルトダウンになる前に、気持ちの切り替えをすること」
で、
先週は「どういうことをしたら悲しいか、怒りを感じるか」を絵を使って整理し、
その次に「そういう気持ちになった場合、どういうことをすると気持ちが明るくなるか」
について、同じく絵を使って話し合っていました。

私も後ろでセッションを見ていて(言葉が出ないから分かってないと思っていたけど
「娘はこんなに自分の気持ちを理解できているんだ」と感心し、
こういう子ども専門の心理学者の方の存在をとてもありがたいと感じました。

また、大事なのは学校がそのセッションで行なった内容を共有し、
同じアプローチで娘に接してくれること。
それによって、娘が心の奥で何を考えて、どうしてほしいかを、
1日のうちの6時間を過ごす学校でも理解してもらえるわけです。

こういう専門性の高い対応がすぐ手に届く所に存在していて、
それを学校でも尊重してどんどん取り入れてくれること、
だからこそインクルーシブ教育が成立するんだなと、
この国の教育の柔軟性が改めて感じられる経験をさせてもらっているところです。

【中学生】保護者と学校生活の関係性

0
Filed under チャイルドケア・現地校・語学学校

先日、中学生の息子の三者面談に行って来ました。

中学生になって思うのは「急に学校との関係性が変わった」ということ。

小学校の間は、「できるだけ学校に来てください」
「どんどんお手伝いを申し出てください」「いつでもウエルカムです」
だったのが、中学校に入ったとたん「保護者は(公開イベントを除いて)、
なるべく学校に来ないでください」

「連絡事項などは、緊急時をおいて、なるべく朝家を出る前に済ませてください」
(もちろん、先生方に聞きたい事があるときはいつでもコンタクトを取れます)

というicon_eek.gif

だから、息子の教室の場所が分からず「〇〇教室はどこ?」と他の人に聞く始末!

全ては子どもの自主性と責任感を養うことが目的なのですが、
小学校との急な差に、周りの保護者たちとも「なんか全然違うよねー!」
とよく話になります。

なので、こうして学校に行って、息子の学校生活を垣間見るのはとても貴重な機会。

三者面談も、生徒たちの自主性を育てる目的が明確な進め方で、
今回は、「主要科目(Maths, Literacy)と生活態度」それぞれの項目で、
「自分の強み」「弱み」「今学期のゴール(目標)」
「自宅学習でどういう手助けが欲しいか」
について、
担任の先生も一緒に「目標」を明確にしていくものでした。

これによって、クラス内での息子の様子や、学習面で苦労していること、
家庭ではどういうサポートができるかということを知ることができて、
それを担任の先生と共有することができ、普段はなにがどうなってるのやら!
な中学校生活ですが、「このままで大丈夫なんだ」と安心することができましたheart02.gif

きっとこうやってこの中学2年間で「親離れ、子離れ」の準備に入り、
高校に入ったら急に大人に近づくんだろうなあ。

正直寂しい、不安、でもこうして学校がリードして子どもの自主性を育てて
くれていることが、とても有り難い
なと感じました。

子どもだけでなく、親の私たちも学校に育てていただいていますkira01.gif

【異文化】裸足にギョッ!

0
Filed under NZ生活

先日、学校でFunky Feet Fridayというイベントがあり、
これは「徒歩通学しよう」という呼びかけのためのものでした。

事前のお知らせでは「靴や足をデコレーションして、ファンキーな足で来てね!」
とありましたが、さて当日。


そう、一番右の子は足全部をペイントして、裸足で登校
アスファルトの道のり、家から徒歩15分。


我が家の娘はクロックスをカスタマイズして、たくさんのリボンとハートを。
日本人ができる最大限の「ファンキー」ぶり、というところでしょうか!(笑)


ファンキーなスリッパで来る子、お庭で拾い集めた鳥の羽をいっぱい付けた子、
カラフルな針金を靴ひもの代わりに通した子、
それぞれがクリエイティブなかっこいい靴で登校してきました。

その中でも改めて感じたのが、

やっぱりこの国、裸足が好き!ってこと。

上の子のように、足に直にペイントして裸足で登校した子の多さと言ったら!

これはイベントだからというわけではなく、年がら年中、
雨の日も晴れの日も、夏の暑いアスファルトも、
冬の凍るような芝生も、裸足で登下校

靴が買えないのではなく、ただ裸足が好き
学校によっては裸足育児を推奨していて、息子の前の小学校は
「学校にいる間はずっと裸足で過ごしましょう」というポリシーで、
教室も校庭もトイレも(考えたくない)全部裸足。

そんな環境で育つキウイたちは、大人になっても裸足が心地良いようで、
家の中でスリッパを履いているキウイは見た事ないし、
このイベント当日、担任の先生も裸足にタトゥースティッカーを貼った
出で立ちで登場していました。

そうそう、スーパーマーケットやモールにも裸足の大人いますよ。
最初に見た時は、その人たちがあまりにナチュラルなので、
靴を履いていた私は逆に「え、ここ土足禁止?!」と本気で周りを見回した
という経験があります。(笑)

なので、NZにいらっしゃる際は、空港から既に裸足の大人・子どもがいますので、
あまり驚かないように心の準備をお願いします♪

【小学校】3年生から本当のお勉強?

0
Filed under チャイルドケア・現地校・語学学校

今年2月の新学年度で3年生となった娘は7歳
クラスでは年上の方で、これから7歳となる子もたくさん。

日本のみなさんからすると、「あれ?7歳で3年生?」
変な感じですよね。

こちらでは5歳の誕生日に小学校入学ができて、
毎年学年が上がって行くので、日本よりは学年の進みが早くなります。

ただ、年齢に対して学べる量、質というのは、どこの世界でもそんなに
変わらないようで、NZでも「本格的な小学校の勉強は3年生から」と言われています。

そういえば、1−2年生の間は「遊びの延長で学ぶ」感じの授業が多かったのに対し、
今年はM&Mやポップコーンを数えながらとは言いつつも、
「お、これは棒グラフだな」とか「要約の勉強をしてるんだな」とか、
なんとなく「ザ・お勉強」な項目が増えてきた印象です。

宿題も急に増えて、毎日のリーディングは相変わらず、
計算の問題スペリングの練習があり、
加えて「週末に家族で取り組む」ことを望まれている宿題も出現!

今週は「家族でお散歩に行き、新発見をまとめてみよう」
というもので、ビーチに散歩に行き、「ユニコーンの角の貝殻」とか、
「遊具のてっぺんにサルの顔発見」とか、正直親の方が必死になって
「あ・・・これ、ユニコーンに見えるんじゃない?新発見じゃない?」
みたいな、無理矢理な誘導体系の宿題をこなしてきました。(笑


そういえば、「3年生って急に変化(成長)する時期だよ」と良く言いますが、
こういうのも影響しているのかも。

宿題に振り回されるのを楽しみつつ、いっぱい成長してもらいたいです!

【授業】スピーチ上達・必殺キャンディ

0
Filed under チャイルドケア・現地校・語学学校

小学3年生の娘の授業は、当たり前かもしれませんが、
どんどん内容が難しくなってきています。

事前のお知らせで、今月のスピーチでは「ひとつのトピックに対し、
色んな切り口で話をする」
とあり、今までのスピーチを見てきた感じだと、
みんな分かりやすいくらい「一番楽しかったこと」
「(言葉は悪いけど)自慢したいこと」ばかりを話す傾向にあったので、
「どうやって教えるんだろう?」と楽しみにしていました。
(もちろん、我が家の娘にはハードルが高いので、物や写真を持参して
簡単な説明をするのみです)

ちなみに、この国では高学年になるとスピーチコンテストがあったり、
学級委員やリーダーなどの係を決める際、クラスにペットを飼いたいとか、
提案をする際にも全校生徒や校長先生の前でスピーチをする機会が設けられ、
「自分の意見に説得力を持たせる」スピーチがとても重用視されています。

そんな娘のクラスでの、スピーチの時間に使った材料を見せてもらったら・・・

なんとキャンディを使って、出てきた色によってスピーチの内容を
変えて
いたということ!

全員「夏休み」がお題のスピーチだった中で、
たとえば「黄色」が出て来た子は、「初めて挑戦してみたこと」
について話します。

出て来た色によっては「それよりもこっち話したかったのに・・・」がもちろん
あったようで、中々苦戦したようですが、なにしろ「スピーチ終わったら食べられるキャンディ」
が手の中にあるので、みんな必死に頑張った模様。(笑)

娘は「なんでもいいよ」ということでフリースピーチだったようですが、
なぜか「キャンピングカーでキャンプに行きました」と。
えっと、我が家はキャンピングカーを利用したことはないし、
今年はキャンプにも行かなかったんですが・・・。まあいいか!(笑)

そんな楽しくて美味しい授業、
日本だと賛否が起こってしまいそうですが、こちらでは各担任の先生に
任せられていて
、それぞれの先生のカラーが良く出るので、
親としていては見ていて毎回「おお!」と驚きをもらえます。
(当然、食べ物が登場するときは事前のお尋ねがあります)

次は何が登場するんでしょうね!

【発達障害】小学3年生の生活

0
Filed under チャイルドケア・現地校・語学学校

今日は現在7歳、3年生となった発達障害の娘
現在の学校生活について書いてみようと思いますusagi.gif

娘が現在持っている診断は「発達障害」「ADHD」です。

言葉でのコミュニケーション能力は恐らく3〜4歳相当
リーディングだけに関しては6歳レベルまで上がりましたが、
内容の理解、そしてそれを説明する能力はまだまだ低く、
「登場人物は誰?」「何が起きたの?」程度の質問には答えられますが、
物語を起承転結の流れで説明する(要約する)ことは難しいです。

お友達には一方的に自分の興味のあることを話しかけ
娘のことを理解している子たちは「そうなんだー!よかったねー!」と
上手に受け答えしてくれますが、そこで「じゃあ、◯◯は△△なの?」みたいに
ちょっと込み入った質問形で返答が来ると、会話のキャッチボールは成り立たず
不思議な空気が流れます。(笑)

お休み時間やランチタイムはどうしてるかと言うと、
娘のレベルに合わせてお友達が「見て〜!オタマジャクシだよー!」とか声を
かけてくれると、「ワーオ!!」と返事してみたり、
もしくはお友達同士の会話の中に、娘の分かる内容があると、
急に会話の中に飛び込んで行って興奮してみたり、
そんな自由なコミュニケーションを取っています。
あとは鬼ごっこなどの分かりやすいゲームどろんこキッチンで黙々と
泥団子作りなどに集中することも多い模様です。

こういった発達に遅れのある子で、しかも情緒的にもメルトダウンを起こすことがあるので、
良くも悪くもとても目立った存在で、いじめられたりしないか心配していました。

全校集会も最初の頃は防音のためのイヤーマフを付けていたので、ほぼ全校生徒が
「あのイヤーマフ付けている女の子」として認識していたようで、公園などで同じ学校の子に
「あそこにいるの、全校集会でいつもイヤーマフ付けてる子でしょ?」と声をかけられたり
していました。

ちなみにメルトダウンとは、悲しかったり、怒ったりすると泣いたり閉ざしたりして、
感情をコントロールできなくなる状態。娘はこういうとき、集団から離れて
どこかに隠れたり、静かな場所を探して1人になろうとします。

そんな心配とは裏腹に、かなり不思議ちゃんで、会話のキャッチボールが全然成り立たない
娘のことも、周りの子どもたちは「あの子は出来ない子」「あの子はダメな子」と笑ったりする
ことはなく、“It’s ok, she is still learning!”(いいんだよ、まだ学んでる最中だから!)
とフォローしてくれます。

こうした考え方ができるのも、同じクラス内でもそれぞれ自分のレベルにあった学習方法
学んでいて、レベル分けも「上」「下」で言われることはなく、全員が心地よい状況で
勉強できているから、お互いを尊重し合えているのかなとふと思いました。

正直、親としては学年が上がるにつれて、周りの子たちとの差がどんどん開いて行くことを
嫌でも実感し、焦る気持ちが大きくなっていっているのを否定はできません。
でもそのたびに、娘の周りのお友達が“She is still learning!”と現在進行形で、
「まだ学んでるところだから!」と肯定的にフォローしてくれるのを耳にすると、
「そうだ、ちょっとずつでも進めているんだ」と子どもたちの何気ない言葉に励まされます。

先生やスタッフの方々にはもちろん、周りの子どもたちにも「ありがとうありがとう」
という気持ちでいっぱいの学校生活に、今日も支えられていますkira01.gif

【予防接種】受けさせるか拒否するか

0
Filed under NZ生活

先週末に12歳の息子が持ち帰ってきた、このお知らせ。

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン
学校で集団接種するための同意書です。

これまで、我が家の子どもたちは各予防接種を、推奨されるままに打ってきました。
その推奨されている、一般的に馴染みのある予防接種(はしか・おたふくやB型肝炎等) 
でも、親の強い信念の元、受ける事を拒否する家庭もNZではあります。

ただ、我が家のように「今までは全部受けたよ」という家庭でも、
今回のHPVワクチンに関しては賛否が多く、
お知らせを学校からもらってきた日以来、
同じ学年のママたちの間ではこの話題で持ち切りです。

「自分たちの時代にはなかったものだから、正直分からなくて怖い」
「副反応のニュースを聞いたことがあるから、心配」

という意見が多い一方、

はっきりと「これはすべき」「これは拒否すべき」という意見を言う人が
ほとんどいない
のが興味深く、みんな迷っているんだなということが伺えます。

我が家は今の時点で「受けさせない」と夫婦の意見が一致していますが、
提出期限までに、私が色んな情報や意見を仕入れてきて、また揺れるんだろうなと予想kao-a20.gif


ちなみに、選挙や医療関係のお知らせは、各国語で用意されていることが多く、
こういうところでも「多民族の国なんだな」と実感します。

残念ながら日本語はありませんが、ヒンドゥ語、中国語、マオリ語、サモア語、トンガ語、
クックアイランドマオリ語
、そして英語が基本のようです。