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【公園】動物と柵の中で触れ合う

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Filed under お出かけ、旅行

ニュージーランドは現在


春といえば子羊のシーズンkira01.gif

7月下旬くらいから、キウイのママたちは「もう少ししたら子羊見に行こう〜!」

と言い始めます。それくらい、毎年お約束の心おどるシーズン


我が家はノースショアから車で約30分、空港近くにある、

オークランド市役所管轄のAmbury Farmに行ってきました。

ここは、市の管轄なので、ファームといえども、誰でも入場可能です。


*羊

*ヤギ

*牛

*豚

*子羊

*鶏

*七面鳥

*うさぎ

*孔雀


が飼育されています。

広大な敷地の中には、ハイキングやサイクリングコースがあったり、

ビーチにつながるコースもあるので、一年中大人気。

おめあての子羊さんたちは、みんな気持ちの良いお日様の下でのーんびり。

豚さんの近くは臭くてびっくりだけど、これも良いお勉強!

なんとも美しいお馬さんが近づいてきてくれました。

娘も恐る恐る触らせてもらいました。

ここの動物は、みんな人間に慣れていてとってもフレンドリー

「入らないでください」のサインがない限り、基本的に柵の中は入ってOK

NZの人々は動物との距離の取り方が上手なので、きちんと動物の生態を

尊重しつつ、こうして近くでの触れ合いを楽しみます。

勇気を出して、牛さんに近づいていった娘。

「触らせてくれてありがとう。大好きよ」と言いながら

ドキドキ撫でさせてもらいました。なんて穏やかな牛さん!


春〜夏にかけてのニュージーランドの週末は、

こんな感じでファームでピクニックやバーベキューをして

1日のんびり過ごすファミリーがたくさん。


我が家も太陽をいっぱい浴びて、穏やかな動物たちに癒された

とても素敵な週末を過ごせましたusagi.gif




【8歳】ド定番を詰め込んだお誕生日会

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先日、8歳になった娘のお誕生日会を我が家で開催しましたheart02.gif


ご招待したのは、8人のお友達

キウイ2人、アメリカ人1人、イギリス人1人、中国人2人、

ブラジル人1人、トンガ人1人という、国際色豊かな仲良しグループです。


我が家での開催なので「8人までね」ということだったのですが、

ということは、クラスの女子全員を呼べるわけではないということ。

こういう時は、親同士でコーッソリ招待状のやり取りをするのが暗黙の了解。


さて、今回は

●射的

●ミュージカルスタチュー(ストップモーション)

●クッキーデコレーション

●ピニャータ


という、結構定番中の定番を揃えました。

8歳だともう少し変わったことをするパーティーも増えてくるのですが、

我が家の発達障害の娘は、そもそもゲームのルールなどを理解することに

とても苦労するので、パーティーのプラニングにも相当悩みます。

みんなが退屈に思わず、娘も楽しめるもの・・・ということで、

こういうセレクションになりましたkira01.gif

こちらの子ども達はみんな踊ることが大好きheart02.gif

普段のプレイデートでも「音楽かけて!」とリクエストしてきて、

気がついたらずっと歌って踊ってみたいなこともしょっちゅうicon_lol.gif


だから、定番すぎるかなと心配しても、結局毎回ミュージカルスタチュー

最高潮の盛り上がりとなるのですusagi.gif

ちなみにこれは、音楽が止まったらピタッと止まらなくてはいけないゲームです。

あとはクッキーやカップケーキのデコレーション

女の子達はだーい好きheart01.gif

事前にクッキーを焼いて、アイシングを用意しておくだけなので、

私の準備も結構楽チンなんですicon_wink.gif

そしてピニャータも間違いない。

なんだったら、13歳の兄とその友人達も参加したがりましたicon_lol.gif


ピニャータは、パーティーショップなどで気軽に購入できて、

あとは自分で選んだキャンディーなどを穴から詰めるだけです。

ピニャータが割れると中からキャンディーがバーっと出てきて、

みんなウワーと群がってキャンディ争奪戦をします。(笑)

そしてプレゼントをオープンするのは、あげる方ももらう方も

お楽しみらしく、みんな「次は私の開けて!」と興奮しますusagi.gif


マナーとしては、プレゼントよりも先にカードを読むこと。

この歳になるとみんな文章も思い通りかけるようになるので、

凝ったメッセージがいっぱい。

読み書きがあまり得意でない娘のために、みんな自分が書いたカードを

読み聞かせてくれていましたheart02.gif


いっぱい食べて笑って踊って騒いで、

毎年準備の時には「もう今年を最後にしたい・・・」と思うんですが、

終わると「楽しかったから来年は○○しよう!」な気持ちになります。


さあ、次はティーンエイジャーのお誕生日会がやってきます。

こっちの方がある意味大変です(何をしたら良いのか!)。

【卒業生寄稿】NZ政府主導の子育て講座②

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今回も前回に引き続き、【ピリ辛留学】卒業生で、

現在はオークランドから車で南に2時間ほどのケンブリッジ

男の子2人の子育て中のKYOKOさんからのレポートの続きですusagi.gif

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たくさんのスキルを教えてもらいましたが、一番心に残っているのは、

「怒ってもいいけ ど、悪い行動はしてはいけない」ということ。


それまでは、子供がかんしゃくをおこした り、怒ったりしたときに、

いけないと思いつつ、頭ごなしに「そんなことしちゃだめよ !」ということもあったのですが、

コースを受けてからは、まず「そっか、今〇〇くんは 怒っているんだね。怒ってもいいんだけど、

ものは投げちゃいけないよ。」と伝え、また 一人で落ち着ける場所で好きなこと(危険ではない)

をして過ごさせて、落ち着いた頃に 普段通りに声をかけるようにしました。


それにより、子供も自分の気持ちの落ち着かせ方 を学んでいるようです。

また、このメッセージは私自身のためでもあり、子供に怒りそうな時には

「今怒っているわ、少し落ち着こう!」と客観的に自分を見れるようになりまし た。


そんな感じで、毎回多くの気づきがあり、コースで学んだことの実践を繰り返すうちに、

兄弟げんかも減り私のイライラも軽減し、さらに子供がハッピーになる、

というよい循環ができていきました。


最初の頃は、参加者全体が、自分を責めたり、こんな悪い母だ、と涙したり、

ネガティブ なことが多かったのですが、回を重ねる毎に、このコースで学んだ技術を使ったら

子供が 言うことを聞いた、とか、かんしゃくが減った、とか、ポジティブな反応が増えていきま した。


私自身は、最初「よいママになりたい」という思いで参加したのですが、

子供にポジティ ブな働きかけをするメリットを実感しているにも関わらず、

自分に対しては、「今日はこ れができなかった」「子供をどなってしまった」など、

ネガティブな感情が多いことにも 気づかされました。


そこで講師から、「ママも人間なんだから間違いも犯すし、完璧じゃ ないわ。

でも日々の子供への愛情や褒め言葉が貯金箱にたまっているの。ダメな日もあっ ていいのよ。

もっと自分を褒めなさい!」と言われ、「よいママ=ネガティブな感情を持 たない」

とどこかで思っていた私は、目からうろこでした。


また同じコースを受けていた 台湾人ママは、「アジア人は母親から褒められるというより

厳しいしつけを受けてきたか ら、子供の褒め方がわからなかったし、自分を褒めるのは照れ臭い。」

と言っていて、す べてのアジア人ではないとすぐ思うけれども個人的にはすごく共感できて、

それまでのも やもやがすーっと消えていきました。


回を重ねる毎に参加者との結びつきも深くなり、お互いのプライベートなことは聞かない 、

というルールを作っていましたが、エピソードを話すうちに友人には話せないことも話 せるような

深い結びつきができていきました。皆バックグラウンドは違いますが、

子育て の悩みも子供を思う気持ちも同じでした。


また、自分を含めて、お互いの子育てを否定も 意見もせず、具体的に褒めあうことで、

自己肯定感がすごく上がったように感じます。


コース終了後の私は、いつも穏やかでニコニコ、、ではないけれど、

怒ったり泣いたりし ながらも、それも人間らしくていいんだ!と思いながら、

毎日愛情の貯金を増やしながら 育児を楽しんでいます。


ちなみに、このプログラムは日本語に翻訳され、

「すばらしい子どもたち 成功する育児プ ログラム」というタイトルで出版されています。

【卒業生寄稿】NZ政府主導の子育て講座①

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こんにちは。

今回は、【ピリ辛留学】の卒業生で、その後NZに移住

そして現在はCambridgeで二人の男の子の子育て中のKyokoさんが

「とても素敵な講座を受けたので、ぜひ経験を書かせて欲しい!」と

記事を寄稿してくれました!

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こんにちは。ピリ辛卒業生のKyokoです。

今は7歳と4歳の二人の男の子の育児をしてニュージーランドで生活しています。
やんちゃな二人男児がいると、にぎやかで話題の絶えない毎日。
と書くと楽しそうですが、「こらー!」「早くしなさい!」など怒ったり怒鳴ったり、
旦那からは「のび太のママだね」と言われたり、穏やかでニコニコママ、
という理想とは程遠い現実を送っています。。

そんな時に知った、ニュージーランドの子育てプログラム’Incredible years’を受講し、
これが思いのほか素晴らしいプログラムでしたので、そのことについて触れたいと
思います。

このIncredible yearsプログラムは、アメリカの臨床心理士が開発したもので、
30年以上に渡り20か国以上で適用されています。

ニュージーランドでは3-8歳の子供を育てる人(親・祖父母・その他の人)を対象
としていて、1回2時間半、14回のコースです。
MOE(ニュージーランドの教育省)により運営されていて、
なんと受講費、教材費は無料毎回おいしいお茶とお菓子がついてきて
(モーニングティ休憩があるのがニュージーランドらしい!)、
車で高速を往復1時間かけて通っていた私はガソリン代まで至急して頂きました。

参加者は、日本人の私以外に、二ュージーランド人・南アフリカ人・台湾人など多国籍
、ママ以外にパパ・おばあちゃんもいました。また、お子さんがADHDや自閉症を持って
いる方も何人かいました。

「子育てピラミッド」と言う基本に沿って、ベースとなる部分から順に講義を進めていき
ます。それによると、子育ての一番のベースには「子供と遊ぶ」「共感する」「話す」「
聞く」ことがあり、そのことで子供との関係性ができてから、しつけや叱ることが成立
するとされています。

そのため、毎回「1日10分子供としっかり遊ぶ」「具体的にほめて、その反応をみる」
「子供の感情を描写する」などの宿題が出されました。
簡単そうですが、やってみると、それまでは一緒に遊んでいても家事をしながらだったり、
「すごいね!」という抽象的な誉め言葉を連発していたけど、何がどうすごいか、
まで伝えられてなかったり、ということに気づかされました。

*****************次回に続きます********************

【小学校】NZの登校班システム

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Filed under チャイルドケア・現地校・語学学校

NZの小学校は、基本的に各家族それぞれ登校するのが

一般的です。低学年のうちは大人同伴大きくなってくると、

家が比較的近い子は大人なしで、徒歩や自転車通学をすることもあります。


車での登校もありで、結構多くの子が車登校しますが、

公立学校は学区的に歩けるはずの範囲に住んでいる子がほとんどなので、

学校としては徒歩通学を推奨しています。


また、オークランドトランスポート(オークランド交通局)主導で、

各学校の要請があれば、登校班システムを作るお手伝いをしてもらえます。


今回は、その説明会に参加し、早速方向が同じ他の保護者たちと

登校班を結成しました。こちらの徒歩通学の登校班システムは、

Walking School Bus(歩くスクールバス)と言います。


日本と違うのは、大人が必ず付き添うこと。

8人未満のときは1人8人以上で2人・・・と、

子どもの人数に対して付き添う大人の割合が決められています。


付き添いの大人はバスドライバーと呼ばれ、蛍光のベストを着て、

周りの人々がみんな一目で「あの人が登校班付き添いの責任者だ」

とわかるようになっています。


また、参加する子どもたちは特別なキーホルダーとスタンプカードがもらえ、

一回歩くごとにスタンプをもらえ、50回、100回、150回・・・とスタンプ

が溜まると特別なキーホルダーと交換できたり、タームに1度学校に到着したら

ご褒美のミロとか、アイスブロックがもらえて、他にも「この子はまとめ役を頑張ってる」

「転んだのにちゃんと歩き続けた」とか、褒めてあげたい事項があれば、

同伴の大人の判断で渡して良いプレゼントも幾つか準備されています。

これらは学校からではなく、政府管轄の交通局から全て予算が出ていて、

付き添いの親の親睦を深めるためのカフェでのコーヒーモーニングとか、

その他必要なものを購入するための予算もかなり太っ腹に出してくれます。


逆にいえば、それだけ車通学の子と徒歩に誘い込むのが大変(特に親!)、

そもそも「毎朝必ず同じ時間に家を出る」ことに慣れていない

という現実も見えてきます。


ただ、これに参加することで違うクラスや学年のご近所さんとも知り合え、

家族ぐるみでお互いの子を面倒みあえるので、

家族が近くにいない我が家のような移住ファミリーにはもってこい。


早速来週からスタートのWalking School Bus、楽しみです。

【旅行者OK】毎日未就学児の無料イベント

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Filed under NZ生活

先日、友人の3歳の娘を1時間だけ預かることになり、

久しぶりに未就学児ママの時間を楽しませてもらいました!


5歳未満の未就学児の間は、親がフルタイムで働いていない限り、

毎日みっちり幼稚園に行くというパターンは少ない印象です。

フリーの日はスイミングやジムナステイックなどの習い事を入れたり、

各地で開催されているプレイグループに参加する親子が多い模様。


ただ、プレイグループも登録が必要な場合とそうでない場合があったり、

親子で仲良しグループが出来上がっていたりして、「一回きり」の

カジュアルな利用はちょっと躊躇する感じなので、

今回は、我が家の娘もかつてお世話になった“Winter Fun”に連れて行きました。

Winter Funとは、オークランドのノースショアの自治体に所属するボランティア

グループが運営してくれているイベントで、冬の間は各地の教会やホールの中に

大量のおもちゃをトラックで運んできて、子ども達が外が雨の日も楽しく遊べる場を

提供してくれます。


家に置けないような大きなおもちゃや、遊びきれないほどの種類のおもちゃ

用意されているので、子ども達はもう夢中。

親には紅茶やコーヒーまで提供してくれます。


そして驚くのが、これらは全て無料

登録や予約が必要なく、誰でも、それこそ旅行者でもふらっと立ち寄ってOKなんです。


場所は毎日日替わりで、それも楽しい部分の一つ。

(ご興味ある方は”Winter fun”で検索して、場所を確認してくださいね)


久々に行ったけど、改めて素晴らしいサービスだと思ったし、

こういう気軽にアクセスできる場所がたくさんあるから、

NZでの子育ては比較的心に余裕を持ってできるんだろうなと思いました。


【生徒主導】興味追求型カリキュラム

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Filed under チャイルドケア・現地校・語学学校

NZの小中学校は、日本の学校のように教科書がありません


一応、教育省からの「この学年ではこの内容を・・・」という指標はありますが、

各学年・クラスで実際に行われる授業の内容は、学年主任と各クラスの先生次第で

いくらでも柔軟な対応ができるため、「生徒たちの興味主導」カリキュラムが組まれます。


例えば、数年前の4年生は宇宙に対する興味を持つ子が多く、

本来は1学期間だけの内容だったにも関わらず、子ども達の反応があまりによかったため、

1年通して宇宙について学び続けました。


また、保護者の中の一人が研究者で、実際にGPSとカメラをつけて、巨大風船でぬいぐるみを

宇宙に飛ばすという実験をし、ぬいぐるみのくまさんがつけていたカメラを通じて、

あの目に見える空を抜けたらどんな風に宇宙にいくのか、

全校生徒が実況画像を見たこともあります。

(くまさんはGPSで着地点が分かるため、きちんと回収にいきます。

この時はRangitoto Islandという島に着地したため、生徒代表がフェリーに乗って行きました。笑)


今年3年生の娘の学年は「環境保護」「動物との共存」に興味を持っているらしく、

3学期に入ってもどんどん掘り下げて学び続けています。


プラスチックはリサイクルできるけど、数回リサイクルの後、結局ゴミになること。

たくさんのゴミが海洋汚染を進めていること。

地球全体で温暖化が進み、熱帯雨林の環境がおかしくなっていること。

環境が変わり、たくさんの動植物が絶滅の危機にあること。

などを、遠足や資料を通じて学び、

「じゃあどうしたらプラスチックを減らせるか」

というところから、学校にランチをデリバリーしてくれる業者さんに

「みんなフォークを持参するので、プラスチックフォークを付けるのを

やめてください」とお願いすることに成功。


あとはお昼休みに、自主的にゴミ袋片手に学校の敷地内のゴミ拾いをする

グループをちらほら見かけるようにもなりました。


やはり興味があることとなると、子ども達の集中力と吸収力が格段に上がるのは

明白ですし、何より「勉強が楽しい!」と思ってくれることは、お勉強嫌いだった

私からすると羨ましく思います。


NZの「とことん深める教育」があるから、大人も知識が深い人が多いのかもしれませんね。

【異文化】大人世界だってインクルーシブ

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ニュージーランドの学校教育が「インクルーシブ教育」

積極的に取り入れていることは、日本でも知られていることと聞きました。


インクルーシブ教育とは、基本的に障がいのある子もなるべく通常級で

定型発達(英語でNeurotypicalと言います)の子と一緒に学び

お互い学び合おう、一緒の環境で育っていこう、というもの。


ただ、多民族多文化のニュージーランドの学校を見ていると、

障がいのあるなし以上に「どんな文化背景を持っている人も一緒に学ぼう」

という意味まであるんじゃないかと感じます。


そんな子どもたちの学校生活に、今年度からBoard of Trustees(以下BOT)メンバー

として関わることになった私ですが、メンバーに選出されてから2ヶ月、

正直キャパシティを超えてしまう精神状態に追い込まれました。


そもそも「ガバナンス」ということを、日本でもNZでも経験したことがなく、

私自身は子ども時代にNZの学校生活を送ったことが全くありません


また、もちろんですが資料は英語の専門用語、略語、マオリ語が溢れるもので、

初めて目にする人は英語ネイティブでさえ、何年もかかってようやく全て理解できる

ようになると言われるほど、とても難解なものが大量にあり、

その資料を理解するための研修講座やコンサルタントなるものが存在し、

私は学校から予算を出してもらい、その研修に参加したりもしました。

そして、私以外の4人のメンバーは、

銀行出身アカウンタント、鉄道工事(オークランドでは現在地下鉄を掘っています)の責任者、

ITスペシャリスト(兼牧師さん)に、ロータリークラブを仕切っていたガバナンスのプロ


そんなみなさんが各方面での専門知識を生かして、学校経営への疑問や指摘を投げかける中で、

「私は主婦として以外の経験と能力がないから、価値のある意見が言えていない気がする」

と大きく気持ちが落ちることがありました。


ただ、そんな気持ちのままこの3年の任期を続けるわけにいかないし、

選ばれたからには「私だから」の価値とポジションを見つけようと思い、

BOTのメンバーと校長に、ミーティングで顔を合わせる前にメールをしました。


「私はNZで育っていないからNZの学校生活を自分の身では体験したことがありません。

そして、マオリ語はほぼ全く理解できずに全ての単語に辞書が必要で、さらには英語も私にとっては

第二ヶ国語です。その上、私にはみなさんのように専門的なキャリアがないため、

主婦として以上の知識と経験がありません。

だから、学校のガバナンスという面で、私は1/5票を持つ身として、どういうポジションでいることが、

BOTにとってメリットを還元できるかを考え続けていますが、自分では答えが出せそうもありません。


私のこの学校内での強みは、私自身がESOL(英語を第一言語としない生徒のためのクラス)

生徒としての経験があること、NZ人以外の移民たちをまとめる強いコネクションがあること、

そしてNZ人とも対等に付き合える信頼関係があることです。

こんな私が、どうBOTメンバーとして役に立てるか、意見をいただけたら嬉しいです。」


というような内容のものです。


そして、返ってきたメールや、直接顔を合わせた時に言われたことは、

ほぼみんな同じで、

「あなたが自分で”取り立てて専門性も何もない”と思っているかもしれない視点と

ものの考え方は、私たちNZ育ちで一つの言語しか話さない人間には、到底ないもので、

時に目を大きく見開くような体験をさせてもらっています。マルチカルチャー、バイリンガル

としてのあなたの能力と経験は、私たちが大学に行き直しても、お金を出して講座を受けても

決して身につけることができないもので、人種と文化が多様化している今のオークランドの

学校をガバナンスする上で、あなたの存在はなくてはならないものです。

だからBOTに入ってくれて本当にありがたいし、風向きを変え得るすごいことだと思いました。」と。


そんなところに「この国は本当に社会全体がインクルーシブなんだ」

と感じ、この国の懐の深さを改めて知る体験となりました。


自分のありのままの存在が「受け入れられる」こと、

インクルーシブであるってすごい力を持つんだなと、いろんな角度から

この国の魅力を再確認です。


【授業】動物との距離感を学ぶ

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Filed under チャイルドケア・現地校・語学学校

ニュージーランドと言えば、来たことのない方にとっては

「動物がいっぱいいる国」の印象を持っている方も多くいると思います。


イメージ通り、自然と動物がたくさんなのは事実ですが、私たちが住む

オークランドは、東京などの日本の都会と比べたらまだまだ田舎とはいえ、

ニュージーランドの中ではダントツ一番の都会です。


そのため、オークランドの子どもたちが動物と触れ合う機会と言うと、

せいぜいペットの猫や犬、乗馬クラブでの馬や動物園で見る動物と言った

ところでしょうか。そのせいか、オークランド育ちの最近の子どもたちは、

動物との距離の取り方に慣れておらずその部分の教育が必要だと声を挙げる人も

多くいます。


例えば、お散歩中の犬だと、慣れていない子はぎゃーっと怖がって走って逃げて

結果、追いかけられてしまうとか(そしてまたぎゃー!のループ)、

逆に警戒しなさすぎて、初対面の犬なのに、飼い主さんに「撫でてもいいですか?」

と聞いたりせずに(撫でられるのを嫌がる犬もいるので)、急にガッと撫でたり


最近では、犬を飼う先生が学校に犬を連れてきて、でも犬は大勢の子どもたちが

怖かったようで、「ガルルルル」と歯をむき出して威嚇したのに、

犬をよく知らない子どもたちは「わー、犬がスマイルしてるー!」と喜んで、

全く違う対応をしようとして、先生がヒヤッとしたということを聞きました。


そんなわけで、娘の学校では「動物の生態を知ろう」の一環として、

先日先生の一人が、子羊を学校に連れてきてくれました。

名前はロッティ。人間にとても慣れている、人懐っこい子羊ちゃんです。

動物に興味津々だけど、同じく距離の取り方が分からず、極端な反応を

してしまう娘は、余分に1対1の時間をとって触れ合わさせてもらったようです。

子羊も人間の赤ちゃんと同じようにミルク飲むよーとか、

吸いつかれると結構強い力だよーとか、

犬とは違って、急にビョンビョン垂直にジャンプするよーとか、

娘はたくさんのことを学ばせてもらいました。


この国での動物の尊重されている感じや、特に娘のように情緒障がいがある子

にとっては、セラピーとしての存在として大きく認知されているのを見ると、

ニュージーランドでは動物は、人間にとっていなくてはならない存在なんだな

と毎回思います。


ただ、あれ以来娘は「羊が飼いたい」と言い続けるので、

ファームに住んでいない私たちは少々困っていますkao-a20.gif

【成果】学外活動は自己申告制

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Filed under チャイルドケア・現地校・語学学校

NZの子ども達が、放課後・週末に習い事をたくさんする傾向に

あるということは、以前の記事でも触れたことがありますが、

そのそれぞれの習い事から表彰を受けるのも定番kira01.gif


例えばチームスポーツ系だと”Player of the day”(今日一番活躍した選手)

賞状やトロフィーをもらうし、試合やコンクールなどに出てメダル

取るのもよくある話。


あとは「レベルが上がりました」「キャプテンに選ばれました」なども、

それぞれ誇らしい成果ですよねheart02.gif


これらは学校外活動(習い事)での出来事ですが、

「褒めて伸ばす」なNZの学校はそういう学外活動もどんどん褒めてくれますusagi.gif


娘の小学校では、学外で取った賞状や成果を学校の受付に提出すると、

その週のアセンブリー(全校集会)で改めて校長先生がみんなの前で

成果を読み上げて、表彰してくれますkira01.gif


息子の中学校では、学外からの成果を写真とともにメールでオフィスに

送ると、その週のニュースレターやFacebookぺージに載せてくれ、

先生方はもちろん、他の生徒や保護者達から「見たよーおめでとう!」

ちやほやしてもらえるそうicon_biggrin.gif


みんながみんな、小さな成果でも持ち寄って「自分の成果を誇りに思う」

のが当たり前の文化なので、誰も「自慢するなよー!」とかは言いません。


日本で生まれ育った私は「こんなに頑張ってすごい成果もらったの」

というのを一瞬躊躇する傾向にあるし、おそらく日本文化的に「ひけらかす」

のはあまり美しいものではないのかもしれないのですが、

やっぱり頑張ったこと、そしてそれに結果がついてきたことは

みんなに知って欲しいし、誇りに思うことを祝ってもらいたいなと思うのです。


いっぱい頑張って、いっぱい褒めてもらって、いっぱい誇りに思えることを

どんどん増やしていってねte01.gif