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【絵本】NZ育ちはみんな知ってる!

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こんにちは。

こちらはまたまた学校がお休み。今度は冬休みです。


今日は、お休み中に見に行った“We’re going on a bear hunt”

舞台の元となっている、NZで超有名な絵本について。

娘が手に持っているのが、舞台の元となった同作の絵本です。

題名の通り、家族がクマを探しにいく探検ストーリーなんです。


このストーリー、とっても単純なんですが、

何よりリズムが良く擬音語がたくさん出てくるので、

子ども達の記憶に残りやすく、そして覚えやすい。


この本はイギリスのもので、イギリス、そしてイギリス同盟国

(NZやオーストラリアなど)の子ども達はみーんな知っていると言っても

過言じゃないくらい、超定番で超有名な作品です。

各小学校では低学年の劇としても良く扱われます。


とにかくこの本を読んで育っているので、この国の子ども達は

「川」「野原(草)」「泥(ぬかるみ)」「森」「雪」「洞窟」

をみると、この本の擬音語を持ち出してつい反応しちゃう。(笑)


川は・・・

野原は・・・

泥(ぬかるみ)は・・・

と、こんな調子で、それぞれ擬音語で川や野原や泥の中を歩いて

渡っていく様子が、作品中で表現されているのです。


NZ育ちの子どもならみんなが知っていて大好きなこの絵本、

日本語でも「きょうはみんなでクマがりだ」というタイトルで

あるそうですが、とても簡単なのでぜひ英語で読んでみてほしい一冊です。

【BOT②】選挙結果とその後

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前回のBoard Of Trustees(BOT)の記事の続きですusagi.gif


さて、バタバタとした中で急遽決めた3年に一度のBOT選挙

ちなみにBOT選挙は、総選挙に続き2番目に大きい規模の選挙です。

全国の小・中・高等学校全て一斉に行われるので、

まあ全体的な規模にしたら相当なものになることは予想できますよね。


そして各家庭に郵送で届いた投票用紙の締め切りも、

厳密に「○月○日正午までに直接学校オフィスに提出」

もしくは郵送の場合、

「○日○時以前の消印且つ○日正午までの到着のみ有効」

のように、相当厳密に(当たり前?!)決まっています。


今年は、各公立学校の教員たちのストなどがあった影響か、

例年になくBOT選挙が盛り上がったそうで、通常以上の郵便数があり、

配達に遅れが発生、全国ニュースで大きく取り上げられるということもありました。


そんなわけで結果が出るまで締め切りから1週間ほどかかったのですが、

選挙委員から電話がきて「おめでとうございます。BOTメンバーに選出されました」と!


その日からすでにBOTとしてのポジションについたこととみなされ、

すぐに新メンバーでミーティングが開催。

選挙で選ばれた保護者5人に、校長、副校長を加えた7人

正式なBOTメンバーとなります。


ちなみに、ミーティングはどの学校も夜開催されるので、

お仕事後に駆けつける人がほとんどです。


そして、ミーティングの始めに校長から言われたことは、

「BOTで使われる言語はかなり特殊な教育用語だったり、

知識も特殊なものです。だから質問することに躊躇せず、どんどんしてください」と。


実際、略語組織名、さらにはたくさんのマオリ語の登場により、

NZ育ちの英語ネイティブたちも相当頭を使う内容のミーティングで、

私は事前にいただいていた資料を読み込むことにも相当時間がかかりました。


会計資料なんてどこをどう読むべきか分からないし、

教育省発行の報告書1ページ読むのにマオリ語辞典(オンラインにあります)

なんど使ったか分からないし、この12年で一番勉強しているかもしれません。


BOTは、学校の経営・運営をする立場となります。

学校の敷地はBOTが教育省から80%ー90%を借り受けている形で、

職員たちの雇用・解雇の決定権はBOTにあります。


その中でも一番大切なのは、生徒たちがしかるべき教育(特に国・算)を

しかるべき質で受けて、教育省が定めるスタンダードに到達する環境にあるか

ということをモニターするということ。


専門知識もキャリアもない私ですが、私はその中で自分の

「NZ以外の国で教育を受けてきた」こと、

「障がいを持つ娘がいる」という立場と経験を生かし、

NZが国として定めるインクルーシブ教育の中で、

各生徒がもっとも理想的な形で教育を受ける土壌を整えて行くことに

重きを置こうと考えています。


そんなドキドキでいっぱいの始まりですが、

また違った角度から学校教育を見て、もっと深いNZ学校生活を

みなさんにお届けできたらと思いますkira01.gif

【BOT】エリートたちが欲しがる学校役職

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ニュージーランドの小・中・高等学校では、3年に1度
Board Of Trusteesの選挙が行われます。

Board Of Trustees(BOT)とは、日本でいう学校の理事会です。

各学校、それぞれ3人から7人(学校の規模などの諸条件によって
人数設定が異なります)のメンバーで構成され、
主に学校運営についての責任を追う役職です。

今年度はまさにそのBOTの選挙の年
学校から、家の住所宛に保護者それぞれ(父・母)の封書がまず
届き、それには「立候補、または推薦書」が入っています。

BOTは、学校の各イベントを仕切るPTAとは異なり、
日常生活においてあまり直接関わることのない機関
なので、実は正直なところ、そこまで興味を持っていませんでした。

しかし立候補・推薦締め切り日の前日に、
クラスのママ友グループのチャットで、あるママが
「あなた(私のこと)をBOTに推薦したいと思ってるんだけどどう思う?」
と話を切り出し、他のママたちが「私もそれを言おうと思っていた」と
続きました。

私は自分とは別世界だと思っていたので
「あなたたちは今日よっぽどすることが思い浮かばなくて、
とんでもない刺激を求めてるんでしょう!」
ジョークとして返しましたが、
実はみんな本気で考えていてくれたことがわかり。

「そもそもBOTが実際何をしているのか分かってないし、
今日1日考えさせて」
とチャットを終えました。

その後自分でリサーチをし、BOTメンバーだったことのある友人の
旦那さんに話を聞き、夜には夫に「BOT選挙に出ようと思う」と伝えました。

翌日、友人たちが推薦書を持ってオフィスに行き、
私は大慌てで「自己PR」の文章を、締め切り12時の3分前に
滑り込みで提出。

なんともバタバタした選挙スタートでした。

そして各家庭に、郵送で投票用紙と各自己PRが配られたのですが・・・

今回は7人、プラス過去のBOTメンバー3人が選挙に参加
選ばれるのは5人

まず驚いたのは、私以外全員

「とんでもないキャリアを持っている」

ということ。

実は、BOTはどの学校でもエリートの集まりなのです。
それぞれの専門知識やキャリアを学校運営に生かすことが期待される
ということ、また、逆にキャリアを築く上でBOTの経験は、
会社内での出世、評価、転職などに相当な影響を及ぼす
ということで、
お父さんたちの立候補がとんでもなく積極的
妻たちも「あなた、出馬しなさいよ」とプッシュする人が多いらしいです。

また、在校生の保護者からの推薦があれば、校外の地域の人も
出馬する
ことができます。なので、本当にいろんな人が
BOT選挙に挑戦するのです。
ちなみに投票権は在校生の保護者にあります。

みなさんの自己PRを読むと、

弁護士、警察官、銀行員、有名IT企業のトップ、

ロータリークラブの会長、大学院教授に、牧師さん

あれ・・・私大丈夫?(笑)
「主婦」の私の自己PRは相当浮いていました。

そして、別の意味で浮いていたのは、
「ヨーロピアンではない立候補者」ということ。

他地域では違うかもしれませんが、
ノースショア各学校のBOTの写真をみると、
ほぼどの学校もヨーロピアンのメンバーが占めていて、
今までアジア人メンバーがその写真にいる学校は、
私は見たことがありません

ただ、アジア人比率はオークランドではどの学校でも上がっていて、
BOTにアジア人が一人もいないのは不自然であるということは、
今まで色んなところで議論されてきたこと。

そういう意味でも、私がその選挙に立ち上がったことは、
学校中どころか地域の大きな話題
となったようです。

毎日登下校の時に、「あなた、BOT選挙に出てるよね?投票するから頑張って」
と応援してくれる人や、「あなたみたいな普通の人(あれ、褒められたのか?笑)
が出てくるの待ってたよ」
と励ましてくれる人、人種や学年性別問わず、
本当に色んな人に声をかけてもらいました。
これだけでも「選挙出てよかったな」と正直感じました。

来週に続きますfutaba.gif

【個人情報】子どものプライバシー

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我が家の発達障害のある娘には、
1日45分、補助の先生が一人ついてくれています。

今年は、1週間の間で2人の違う先生がついてくれているのですが、
たまたま2人とも私のママ友

と言うよりも、この補助の先生(Teacher Aide=TA)のポジションには、
在校生や卒業生の親がなることが多いので、TAとしてついてくれる人は
誰々のママ(パパは今まで出会ったことがありません)」になる確率が
とても高いという事実があるのです。

このTAの仕事は、学校のことをよく分かっていることが前提なのと、
スクールホリデー中は仕事がない(つまり自分の子どもが休み=自分も休み)
ため、お母さんたちにとても人気の仕事
就業時間も子どもが学校に行っている間登下校も子どもと一緒にできるとなったら、
(申し訳ないくらい安いお給料以外は)それは理想のお仕事というわけです。

ただ、TAとなると「教室内の出来事は基本的に口外してはいけない」と言う厳しい
決まりがあり、それは「教室の責任者は担任」であり、「子どものプライバシー」
に関わることなので、担任以外の人は口外厳禁と言うことらしいのです。

なので、ついついそのTAをしているママに合うと
「今日のうちの娘どうだった〜?」なんて聞いてしまうけど、
向こうはぐっと一瞬こらえて(笑)、「う、うん、相変わらずラブリーだったよ」
なんて曖昧な答えが返ってきます。(笑)

私としては「親なんだから、子どものこと全部教えてくれてもいいじゃないー!」
と思うけれど、この国は「個人の人権」が年齢関わらずかなり尊重されていて、
その権利に関わる部分を口外できる人は、きちんと限定されている
と言うわけなのです。(なので学校生活の部分は、担任もしくは正式な先生のみ)

正直、「聞ける人が間近にいるのに不便だなー」と思うこともありますが、
同時にここまで7歳児一人のプライバシーも尊重されていることは、
今の世の中、特に安心できる部分でもあるのです。

日本でも「個人情報」と言う言葉が日常的に使われるようになって久しいですが、
子どものことに関してはどういう感じなんでしょうか?!

【週末】髪を洗わないお泊り会

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日本でも同じだと思いますが、
こちらの子どもたちは「スリープオーバー」が大好き。

スリープオーバーとは「お泊り」のことで、
私が日本での子ども時代と比べると、相当頻繁に、気軽に
スリープオーバーがある気がします。

先日は12歳の息子が金曜日の学校後から親友の家でお泊りだったので、
娘の友人2人を我が家にお泊りのご招待。

その日の流れとしては、

9:00-15:00 学校

15:00 一緒に帰宅、遊ぶ

17:00 夕食

18:00 お風呂

19:00 ベッドタイム

というのが、下の子7歳児の定番スケジュールで、
他の子たちもこういう感じの流れで生活しているので、
お友達の家に行っても同じような時間帯に就寝します。

上の子12歳はベッドタイムが21時になるくらいで、
夕食が17時くらいなのは変わらず。

ポイントは「お風呂」

こちらの子は毎日髪を洗わない子が多く
というのも、毎日洗うとゴワゴワになってしまう、もしくは
ペットリしてしまうと言ったような髪質的な問題で、
なので我が家の子どもたちは毎日洗いますが、スリープオーバーでは
他の子の髪に関して、親に「今日髪の毛洗う?」と聞くのが
「何かアレルギーある?」と同じくらいの感覚なのです!

今まで何度もスリープオーバーをしてきましたが、
そういえば他の子の髪を洗ったことないなあ。
そして娘が他の子の家に行く時も、お風呂やシャワーには入れて
もらいますが、髪は洗いません
これは日本人としては意外と大きな「えー?!」ポイントだと思います。(笑)

翌日は、大体午前中にお迎えが来る&するのが定番の流れなので、
近所の公園行ったり、プール行ったりといった軽いアクティビティをするくらいで、
本当にメインは「お泊り」部分になります。

そんな気軽なものなので、親たちも「今週末何も予定ないな」と思うと、
気軽に「来る?」「行く−!」とスリープオーバーが開催されるのです。

親としてはそんな特別なことでもないけど、子ども達にとってはとんでもなく
スペシャルな体験。これからもいっぱい機会を作ってあげようusagi.gif

【小学生】毎日5分、瞑想の時間

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先週の記事で、「思春期の子どもの心のコンディション」
に関して書きましたが、今日は小学生のお話です。

娘の小学校では、現在「メディテーション(瞑想)」を取り入れて、
子どもたちの心のコンディションを整えることに力を入れています。

このことを知ったのは、ある日学校終わりの娘に
「今日学校で何したの?」と聞いたら、

「こうやってクラスの全員で床に寝っ転がって死んだ」

と衝撃の返答がicon_eek.gif

え、死んだ?なんで?遊び?クラス全員?どうして??

もう頭の中は「?????」でいっぱい。

発達障害で、言葉の成長に大きな遅れのある娘なので、言葉で説明するのには
限界があり、同時に「何が起こっているか、何をしているか」も100%理解は
できていないことが多いのです。

質問を重ねれば重ねるほど意味不明が深まり、

〇〇先生がみんな静かにしてー!って言った」
「先生がテレビをつけた」
「テレビの女の人が怒ってた」
「みんな床に横になって死んだ」

と話が進み、もう何が何だか分からず。
とりあえず生きてることは確かですがicon_rolleyes.gif

そういうわけで、翌日先生に話を聞くと、
「ああ(爆笑)昨日からメディテーションを全校で取り入れてるの!」
と。(笑)

休み時間が終わった後の5分間
メディテーションをするためにテレビ(音楽と瞑想を促す音声が流れる)をつけて、
その中で瞑想をリードする女性の声がすごく落ち着いたトーンなので、
我が家の娘には怒っているように聞こえたのでは、ということ。

また、クラス全員がそれぞれ好きな場所で床に仰向けになって、
目をつむってゆっくり呼吸をする状態を、娘は「死んだ」とすごい描写で
教えてくれたということがわかり、一安心。

こうして、5歳児から6年生までが毎日5分
お腹から深呼吸して、頭の中を一度まっさらにする
ということに取り組んでいます。

周りのキウイの保護者たちと話すと、学校でこういうことをするよりも前から、
もっともっと小さい時から「定期的なメディテーション」をしている子が
驚くほど多く
NZ人たちにとってはかなり日常的なものなのだと知りました。

「身体の健康」はもちろんだけど、
「心の健康」に関しても同じくらい、もしくは身体以上に重要視してくれている
ことが、日常の学校生活からよく分かる出来事です。

【思春期】難しい年頃の対処法

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我が家の息子、もうすぐ13歳。
そう、「ティーンエイジャー」になります。

最近息子の同級生のお母さんたちとよく話題になるのが
「我が子の扱いが大変!」ということ。

小さい頃は、それこそ怪我の心配、食べ物の好き嫌いが多いとか、
学校に行く時ママが恋しくて泣いちゃうとか、そういう心配があって
「大きくなったら楽になるだろうなー!」と思っていたけど、
大きくなったらなったで、それはまた別の心配が次から次へと・・・!

日本の友人たちは「欧米の子って、親との関係がずっと近いイメージ」
と言うけれど、思春期になったらあまりいろんなことを共有しなくなるのは、
日本も海外も一緒!

親:「今日学校どうだった?」
子:「普通」

なんてそっけないやりとりは、どこの家庭でも「うちもそう〜!!!!」
あるあるネタで、まだ声変わりもしてない我が家の子が
「今日の授業はつまらんかった・・・」などと言ってくれるのは、
まだ思春期序の口。周りの子は、息子より微妙にお誕生日が早い子が多いので、
もう声変わりをしていたり、髭を剃っていたり・・・。
これは人種によって成長の速さが全然違い、新たな発見の連続です。

そんな息子ですが、先日「そこまで悲しくないのに、すぐ涙が出てくることがあって
困る」
と言ってきてくれました。

いろいろ話を聞いてみましたが、「ちょっとストレスを感じたくらいのレベルなのに、
涙がドバーッと出て、止まらなくなる」
と。

こういう時どうするか、というのは中学校の「思春期の子への対処」説明会的な
ものがあったので、保護者たちは大体共通して「スクールカウンセラー」
「GP(かかりつけ医)」にまず相談することが第一歩となっています。

息子には、こういう状況になった時「家」と「学校」以外の場所にも助けを求められる
ということを知ってもらうためにも、GP(かかりつけ医)へ。

GPに話をして、向こうからもいろいろ質問をしてもらって、
「きみは今思春期という、ホルモンバランスが崩れる時期で、
お友達はそうは見えなくても、すごく多くの子が同じような状況になっている。
でも心配しなくて大丈夫。いっぱい寝て、健康な食生活と適度な運動を
して生活して、苦しくなったらまたすぐおいで」

とお話をしてくれました。

私には「こういう相談機関もありますよ」とメモを渡してくれて、
選択肢の多さにある意味安心を。

そして息子は自分の身体の中で起きている変化を説明してもらい、
「それは心配することじゃないよ」とプロが言ってくれたことが
とても安心できたと言っていました。

息子の周りには、プライベートのカウンセラー
かかっている子がかなりの数います。

別に家庭環境に問題があるわけでも、本人が問題児でも、
学校で問題を抱えているわけでもなく、思春期特有の「もやもやした
心の内」を親以外の大人に聞いてもらって解決するため
に、
より健康な心の状態で生活するために、
ある意味習い事感覚で通っているのです。

こちらでは、身体の健康と同じくらい、もしかしたらそれ以上に
「心の健康」が重視されていて、それは子どもも同じ。

だから労力も時間もお金も惜しまずに、カウンセラーにかかることに
価値を感じる人が多いし、カウンセリングに行くことに
「大丈夫?」のような反応をする人はほとんどいません。

こういう時の対処一つとっても、ニュージーランドと日本の違い
を実感します。まだまだ母親業、勉強中です!

↑GPに行く途中見えた完璧な形の虹。息子が何枚も写真をとっていましたheart02.gif

【異文化】保護者の気遣いスタンスの違い

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現在、小学3年生(Year3)中学2年生(Year8)の子どもがいますが、
頻繁に「家に呼んだり、呼んでもらったり」のプレイデートをします。

二人とも、学校内での人種比率的にヨーロピアンのキウイと
アジア人が多い
ので、友人関係も同じような感じですが、
キウイとアジア人の子ども達では、それぞれ保護者の気遣いの仕方が
違って面白い
なと毎回感じます。

まずアジア人の子は、普通に数時間のプレイデートの場合は、
日本人の私がよくしていたように、何かみんなで食べられるような
お菓子を持参
してくれます。その上、お迎え時にさらに私ように
「どうもありがとう」とお礼用のものを持ってきてくれちゃう親御さんも
いて恐縮することも。

対してキウイの子は、基本手ぶら、もしくは人参やリンゴなどの
ヘルシーなもの
を持ってきてくれます。最初人参がバッグから出てきたときは
「家で栽培してるとかなのかな?」と思いましたが、そうではなくて、
「いつものおやつ」としてみんなで食べるために持ってきてくれることが分かりました。

そして、キウイは「今日はお邪魔させてもらったから、次はうちね」と言って、
暗黙の了解で交代で招待し合うのがお決まりな様子。

また、キウイの子はお泊り会のとき、みんなそれぞれ枕を持参するのが定番。
そういえば空港ですれ違う欧米の子って、みんな枕持っているイメージ。(笑)
なので、この国で育った我が家の子たちも「家以外で寝る」日は、
枕持参が当たり前だと思っている様子で、面白いなと感じます。

こういう感じで、一つのことを通してそれぞれの文化や
気遣いのスタンス
が見えたりして、面白いなと毎回思います。
気遣いのアジア人と、(お互い)気楽にいこうよなキウイたち。

私は最近では相手に合わせて、おやつを持たせたり、
呼んでもらったら次はご招待したり、フレキシブルに対応するようになりました。

そんな感じの、ニュージーランド気遣い事情でした♪

【教科不明】国語・算数・家庭科・道徳・美術

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先日、3年生の娘のクラスでクッキー作りをし、
そのお手伝いに行ってきました!

日本の小学校で育った私にとって「クッキー作り」は
「家庭科の時間」
にするもの。

だから先生に「3年生でもう家庭科するんですねー!」というと、
「ん??」な噛み合わない反応
もう一回重ねて「お菓子作りから家庭科スタートなんて、すごい!」
というと、「あー違うの!」という答えが。

今回のクッキーはジンジャーブレッドマン
あの人型で、ほんのりジンジャーの香りがするクッキーです。

でも、これは「お菓子作り」そのものを学ぶのが目的ではなく
まず「ジンジャーブレッドマン」の昔話を学ぶ上で、
そもそもジンジャーブレッドクッキーにはどういう材料が使われていて、
どうやって作って、焼くときどんな香りがするかという、
「国語」を五感を使って学ぶのがまず第一。

そこから翌日、自分で思い出しながらレシピを書きおこす、
「記憶」をたどって「ライティング」をするという作業にも繋げます。

また、分量を量り、クラス全員足りるようにするのは立派な「算数」
先生はメモリの読み方、違う単位(ミリグラム、ミリリットル、センチメートル)
など、一つのことをするにもいろんな単位が存在することを伝えていました。

さらには、一人一人順番に混ぜたりこねたりをするのですが、
「前の子を急かさない」「自分の順番を辛抱強く待つ」「チームワーク」
の大切さも先生はいっぱい説明し、きっと「道徳」にもなっているんだな、と。

そして、ジンジャーブレッドマンの最後のデコレーションは、
実際にアイシングをする前に、紙の上に自分のデザインを描き、
それを参考にデコレーション。ということで「美術」もここに。

そういうわけで、先生が「ほぼ全部の教科が入ってるのよ、ふふふ」
楽しそうに説明してくれたわけが分かりました。

ニュージーランドって、そういえば「教科の枠にとらわれない学習」が
とても多い
気がします。だって実際の生活もそうですもんね。

教科書がないNZの小学校、こういうところが素敵だなと思います。

【放課後】NZ人はやっぱり外が好き

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つい先週の金曜日、とても素敵なお天気で
放課後家に戻ってからただお庭で遊ぶのがもったいなく
思えたので、急に娘を連れて近所のビーチへ。

この写真だとポツーンな感じですが、
このビーチはオフリード(首輪なし)で犬を散歩できるので、
犬を連れた人たちが大勢お散歩しています。

そして、娘と貝殻を拾ったり、砂のお城を作ったりして遊んでいると、
クラスママのグループメール
「誰かビーチにいかない?」とお誘いが。

私が「もういるよー!」と言うと、
さらに他のママが「うちも偶然今向かってるとこ!」という会話に。

結局、5組のクラスメイト親子がビーチに集結し、
それぞれ家からパッとつかんできたおやつの詰め合わせやフルーツで、
子どもたちは食べてはしゃいで、親たちは太陽を気持ちよく浴びて
喋って、みんなが楽しい金曜日の放課後を過ごすことができました。
3時に学校が終わってすぐ集合して、家に帰ったのは6時前。

NZ人の中の「天気の良い日はビーチにいかねばならぬ」な、
強迫観念に近い(笑)、価値観
に影響を受けて、
特にそんなビーチにもアウトドアにも強い思いがこれまでなかった私も、
「お天気良いからビーチ!」が当たり前の生活をするようになりました。

広い空の下にいると、子どもたちは本当に伸び伸びと遊ぶし、
それを見る私たちは「やっぱりこういうのが幸せだよね」という会話に。

ニュージーランドでの生活は、なんだかんだ言って
穏やかで、人間らしさを維持できる生活だなとよく感じます。