3月下旬から始まった全国一斉の4週間のロックダウン。
もちろん全ての学校も閉鎖。
ロックダウン中は校長先生でさえ、学校の敷地内に教育省への事前申請と
許可がなければ入ることさえ許されない、厳密な閉鎖となっています。
日本ではNZより先駆けて学校閉鎖が実施されていて、
学校側も保護者も生徒もかなりな混乱があったと報道でみました。
NZはどうかというと、世界各国での状況をみて、準備をする時間がありました。
理事会と学校の校長始めスタッフ達は、2月に新学年が始まってすぐのタイミングから、
「いつ閉鎖しても大丈夫なように」と、オンライン授業への移行を準備することができていたです。
私の娘の小学校についていえば、2月から万全に「どのプラットフォームで、どのように
課題をこなすか」「どんなアプリがあるか」「どのように安全にログイン・ログオフするか」まで、
いざオンライン授業に移行することになったら、保護者達の手を借りなくても(実際には、ある程度の
年齢の子じゃない限り、保護者の手伝いは必要ですが・・・)ある程度は日々の課題をこなせるよう、
コツコツと練習を積んでいました。
そのため、ロックダウン発表の翌日からすぐにオンライン授業に移行することができたのです。
ちなみに、どんなことをしているかというと、4年生の娘は、Google classroomでクラスごとに
コミュニケーションを取ったり課題を受け取ります。
その中身は、
1、算数 アプリで30分 (Study ladder, Sumdog)
2、英語 アプリで30分(Study ladder, Steps web)
3、読書 好きな本を20分読む(持っている本、もしくはEpic!というアプリで読書)
4、体育 毎日違うもので、Go noodlesと言うチャンネルから好きなものを選んだり、
Cosmic Yoga(子ども用ヨガ)の動画リンクが送られてきたり、バラエティに富んでいます。
先生が自分で披露する場合もあり!
5、毎日違う課題があり、「家系図を作る」とか「すごろくを作る」
「ロックダウンのラップを作り、パフォーマンスを動画に撮る」とか、面白いものがいっぱいです。
他にはクラス内のプラットフォームで、ちょっとした算数のクイズ、スペリングのクイズ、
「今日のハッピー3つ教えて!」とか、先生からの問いかけがいっぱい来ます。
あとよくあるのは、そのクラスページ上で「先生、ログインできない!」とか質問が出ますが、
先生は学校の時間内はすぐに返信してくれる状態にあります。
これに加え、週に3ー4回、小さなグループ(3−4人)とクラス全員(25人ほど)
それぞれで、オンラインミーティングがあり、書いた絵とか、組み立てたレゴとか、
自分がみんなと共有したいものを発表させてもらい、先生やクラスのお友達と触れ合う時間を
作ってもらえています。
一回30分ほどですが、みんな先生と話すのがとても嬉しそうで、可愛いです。
子ども達の学ぶ権利を守ることはもちろん、
親の負担がなるべく軽くなるように考えてくれている
NZの各学校の先生方、スタッフのみなさんに改めて感謝の毎日です。