日本のみなさんが聞いたら「そんなのあり?!」って驚かれそうですが、
先日ニュージーランドの小・中学校の先生たちがストライキをおこし、
一日学校がない・・・ということがありました。
先生たちが求めている主なものは、
●給与の見直し
●仕事量の見直し
●教員不足問題の改善
●特別支援児補助の増額
などです。
現在、特にオークランドでは教師が不足しています。
というのも、オークランドの住宅価格と物価の上昇により、
教師の給与のみで満足な生活をすることが難しく、地方のもっと生活費が安く済む
ところに先生たちが流出してしまっているのです。
また、ニュージーランドの教育システムは、障がい児なども通常級で一緒に学ぶ
「インクルーシブ教育」。また、教室内ではそれぞれの科目でレベルごとのグループに
子どもたちを分けて、より適切なレベルで確実に学べるようになっています。
ただ、この教育方法は、子どもたちにとっては理想的であっても、
先生方の負担が大きいのが事実。
我が家の娘のような障がいを持つ子がクラスにいれば、その子のケア、
またその子のためのプログラムを考えたり、障がいについて勉強もする必要が出て来ます。
さらに、同じ科目でもいくつものグループに分かれて、それぞれ別の内容で勉強をするため、
取り組む内容もレベルも違うものを計画し、限られた時間の中でそれぞれのグループを回って
教えなくてはいけないため、特に低学年のクラスは担任の先生以外の補助の先生が何人かいないと
成り立たない状況です。
毎朝登校時の見守りから、夕方遅くまでの部活の顧問をする日本の先生方と比べたら
「ニュージーランドの先生は恵まれてる!」と思うかもしれませんが、
ニュージーランドの他の職種や待遇と比べたら、先生という職業の負担と環境は、
もっともっと優遇されるべきだと、大多数の保護者たちが感じています。
実際、週末や放課後の学校行事などもあるし、夜間すごい時間に先生からメールが来ていたり
するので、実働労働時間も相当だと思います。
なので、丸1日学校が休みになったストライキでしたが、
保護者たちは概ね「先生頑張れ!支持します!」の声でいっぱいでした。
そして子どもたちはもちろん「イエーイ!学校休みだ〜!」ですよね