こちらの学校では定番なんですが、日本から来た人には
「システムの意味が分からない」と言われる恒例行事があります。
それが「スポンサーシステム」
どういうものかと言うと、
大体全校をあげてのイベントになるのですが、
それはある教科のテストだったり、クイズだったり、もしくはスポーツだったりで、
「子どものスポンサーが、その出来に応じてお金を払う」
のです。
こうやって文章にしても、ピンと来ないですよね?!
なので最近の息子の場合の具体例を挙げますね
まず
↑こんな用紙と
↑こんな余白たくさんのリストっぽいものが家にやってきます。
1枚目は「来学期サイエンスの50問テストをするので、スポンサーを募ってください」
と書いてあり、2枚目にスポンサーの名前や、1問当たりにいくら払ってくれるのかを書き込みます。
そして、子どもは事前にもらってきた50問のテスト問題と答えを勉強(というか暗記)します。
今年はサイエンスですが、去年は小学校でマオリとNZ文化に関する30問でした。
その後テストを実施、子どもがテストを家に持ち帰ります。
その子どものテストの点数を確認し、点数×1問当たりにいくら払うか申請した分のお金を集金し、
学校に持って行きます。
息子のスポンサーはおじいちゃんおばあちゃん(それぞれ1問50セント)、
私たち両親(それぞれ1問10セント←なるべくお金出したくない親の気持ちが丸見えです。笑)、
残念ながら(?!)全問正解してしまったので、4人の合計で60ドルを学校に持って行きます。
昔はこのイベントのスポンサーに近所の人や職場の人も巻き込んでいたそうなのですが、
やはりそれは迷惑だったり問題がある(子どもに言われると断りたくても断りづらい等)ので、
最近はほぼ家族・親戚や、名前だけ友達のを貸したり借りたりして、でも結局は家族内で払うというのが
定番になっています。ただ、すごい子は1000ドル近いお金を集めるんだとか
こんな仕組みなので、普段はとーってもお勉強を頑張っている子も、
このスポンサー行事は「そんな頑張らなくてOK」な親の姿勢が見えてきたりして、
そんなリアルなところが笑えて私は嫌いじゃないです。
ただ、うちは普段お勉強を頑張っていないのに、こんなときに張り切って全問正解しちゃうので
「おっと・・・やってしまったか・・・」と心の中で思いつつ「頑張ったじゃーん」と涙を堪えて
褒めるのです
友人の学校では、これが「グラウンド何周できるか」でスポンサーイベントがあり、
最初の方は「頑張れー」と盛大な応援があったものの、周を重ねるうちに段々と「もういいよー」
な声に変わってきたと。(笑)
まあこれで集められたお金は、全て学校施設の充実のために使われるので、
親の懐には痛いイベントですが、良しとしましょう