先週はNZのインクルーシブ教育について、
発達障害の子の親としての印象、周りの子どもたちや保護者たちの
反応について書いてみました
でもそもそも、知能的にも大きな差がある子をいきなり健常発達の子と
同じクラスでお勉強させてついていけるのか?実質的な意味はあるのか?
というのが大きな問題です
まず、娘の小学校の低学年1クラス最高人数は19人です。
それに対し担任の先生が1人。
そうそう、私は日本の小学校で1クラス40人とかいましたが、
キウイのお母さんと話していると「私の時代は1クラス15人もいなかったから、
今は人数が多くてびっくりしちゃう」って
そして、低学年には毎日補助の先生が2時間つくのと、
娘のサポート専用の先生が1日30分つきます。
授業の進め方としては、各自でレベルと進捗状態が大きく異なる「リーディング」「ライティング」
「算数」に関しては、クラス内で4−5個のレベルに振り分けられ、
1グループずつ担任の先生が回って教え、その他のグループは先生が回って来るまで自習課題を
補助の先生に助けてもらいながら進めるという流れです
毎日短い本を1冊読むのが宿題ですが、このリーディングの練習を1グループがしている間、
他のグループはそれぞれのレベルに合ったライティングをするのが定番。
また、各教科のレベル確認テストを一人一人先生が行い、レベルが上がったり下がったりします
ちなみに、レベルが「上」とか「下」とか分からないようにするためか、
各グループ名はリーディングだったら「ペンギン」とか「カップケーキ」とかランダムなもので、
算数は「まる」とか「しかく」とかになっています
これは6年生になるまで同じようにレベル分けが続けられ
(6年生でもグループ名は火星とか水星とか、レベルがはっきり分からないようになっています)、
日本のように「クラス一斉に同じ物を学ぶ」のは、
道徳のようなLife educationという授業や、理科とか音楽とかレベルのばらつきが少ないもの
に限られます
あと午後の1時間はクラスみんなでごっこ遊びとか、壮大な工作をしたりとか、
「お遊び半分」な時間なので、5−6歳児がお勉強らしいお勉強をしているのは、
せいぜい2−3時間といったところですね
この細かいレベル分けの授業って先生にとっては相当大変なやり方だと思うのですが、
だからこそインクルーシブ教育が可能になり、英語以外を母国語にする子、お勉強が苦手な子も
「なにが分からないかも分からない」みたいな状況になることはまずないので、
親としては安心できるシステムです
今日も「先生ありがとうございます」の気持ちで、朝からボランティアをしてきました