2月から小学校に通い始めて、2学期が終わりました。
我が家の発達障害の娘は、驚くほどの成長を見せていますが、
やはり言語発達の遅れはまだまだで、本人も苦戦している模様
9月で6歳になる娘は、文章では話しますが、言葉のボキャブラリーが少なく、
応用するのが苦手。
例えば「水をください」という場合、Can I have some water, please?が正しい言い方ですが、
娘の場合は動詞がまだ少なく、Can I water, please?になります。
同様に、Can I apple, please?とか、動詞を飛び越えて直接「モノ」にいっちゃうのが特徴です。
また、何かしたいとき、普通はI want to〜の文章になりますが、
どうやら最初に覚えたのが(おそらくチャイルドケアなどで先生が言っていたんでしょうね)、
She needs〜(「彼女には〜が必要だ」という言い方)で自分の欲しいものも言います。
例えば「私は寝たいです」も、本来はI want to sleepですが、娘はShe needs sleepになるので、
娘をよく知らない人が聞いたらSheって誰のこと指してる?とそこでまずひっかかり、通じません
そんな言語レベルにいる娘に、具体的にどう教えるのが効果的かという講習が、
MOE(Ministry Of Education=教育省)の専門家によって開催されました
担任の先生、補助の先生、副校長先生とわたしで、なんと休み時間1回だけの、
6時間ほぼぶっ通しの講習になりました
この講習で習った内容は、言語遅延の子だけではなく、
「外国語を学ぶとき」に役立つテクニックがたくさんあったので、
ここでもシェアさせていただきます
まず、頭の中にストックされている言葉には3種類のカテゴリーが存在しており
「Everyday word(日常的に使われる言葉)」
「High impact words(日常ほどではないが、場面によってその都度使われる言葉)」
「Sometimes words(意味は知っているが、使う頻度が低い言葉)」
に分かれているそう。
そして、Sometimes wordsは言語遅延の子にとっては記憶に残りにくく、
言葉のストックになりにくいので、それをいかにHigh impact words以上に引き上げるか。
そのためには「写真や絵を使って視覚にうったえる」「実際に経験をさせる」ことが有効であるということです。
先日は、バスはバスでも二階建てバスを経験しに
普通のバスはBusですが、二階建てバスとなるとDouble decker busとなります。
二階に座って景色を見ながら、Double decker busの言葉の練習を何回もして、
そのバスの中には1階と2階、さらにそれをつなぐ階段が存在することを言葉と視覚で確認して
だからこの日はDouble decker bus, up stairs, down stairs, stairs, tap(カードをタッチして乗る方式なので)
などの言葉に触れる事ができました。
今回のテクニックは「言葉を深く浸透させる」テクニック。
次回は、「言葉のバラエティを広げる」テクニックについてシェアさせていただきたいと思います