NewZealand親子留学体験レポート Lunguage school
チャイルドケア・現地校・語学学校

【NZ発】6歳児対象の特別学習プログラム

ニュージーランドは世界的に見て小さな国かもしれませんが、
実は、世界的に広く認められている学習プログラムには、
「NZで作られた」ものがいくつも存在するのですkira01.gif

そのひとつがReading recovery(リーディングリカバリー)という、
読み書きの力(リテラシー)を伸ばすプログラム。

面白いのは対象が誰でもというわけではなく、
「(5歳の誕生日学校入学から1年ほど経った)6歳の誕生日を迎え、
その時点でより遅れが大きい子から順に
」受ける権利をもらうプログラムなんです。

なので、クラスから何人かが選ばれ、1人1日30分のプログラムを、
専門のリーディングリカバリーの先生に連れられて、
別の教室に行って「1対1」のレッスンを受けます。

この先生はもちろん専門知識を持った先生で、私立公立ともに大多数のNZの小学校に
常駐していますが、ない学校ももちろんあります。

プログラム自体は最長20週間で、それ以前に「年齢相応のレベル」に達すれば
そこで終わり途中10週間目で先生側が生徒の参加態度
(6歳児なので、どうしてもやる気が出ない、プログラムの適性に合わない子もいます)や、
到達スピードを見て「プログラムに見合わない」と判断
されてしまうと、その子もそこで終了となります。

どうして6歳児相手にここまで厳しい適性が求められるかというと、
なんといっても専門性の高いプログラムなので、予算がかかる
1対1のプログラムなので、対応できる数が限られる、ということからも
「合わない子に無理矢理参加させるならば、次に待っている子に」
という現実があるのです。

我が娘は発達障害のため、実はそのプログラムのクライテリアに適合せず、
順番待ちリストにも載せられていませんでした。
ただ、私がそのプログラムに興味を持って、娘のやる気の波を見て学校に
熱心にお願いしたところ「障がいのある子にこれをした例はありませんが、
とりあえずやってみましょう。」と入れていただけることに。

娘の年齢相応のリーディングレベルは19
大体のリーディングリカバリーに来る子は、10前後らしいですが、
娘のスタート地点はレベル4。相当下からのスタートです。

本来の本読みの宿題は、クラスからはせいぜい1〜2冊。
週末はありません。

リーディングリカバリーからの宿題は毎日2〜3冊
週末もあり、ホリデー中は10冊以上を持ち帰ってきました。
こうして、家での相当なサポートも要求され、この部分の協力がない場合も、
「適合しない」と判断され、途中で中止となります。

娘はレベル4スタートで、6週間終わった時点でレベル8まできました。
今までリーディングリカバリーを受けた子の親たちは、全員口を揃えて
「リーディングリカバリーは本当にすごい」と言っていたけど、
私も先生がどんな魔法を使っているんだろうと思うほど、毎回驚いています。

最初は指を使ってひとつひとつ単語を読んでいた娘も(1年生の間はその読み方を
推奨されています)、指を使わずにスムーズに読む方法に移行できました。

リーディングリカバリーでは、音読以外の宿題も毎日出ます。
それはまた今度お伝えしますね!