こんにちは。現在幼稚園に通う4歳の娘を育てているAyakaです。
先日、娘と一緒に「オークランド・ライターズフェスティバル」という、本とアイデアのお祭りに行ってきました。

「世界がオークランドにやってくる」というキャッチフレーズの通り、このフェスティバルは毎年、世界中から220名以上もの素晴らしい作家や専門家の方々が集まる、とても大きなイベントです。24年の歴史があり、有名な作家さんはもちろん、科学者、経済学者、詩人、ジャーナリストなど、様々な分野の第一線で活躍されている方々のお話を聞けるなど、大人から子供まで楽しめるものでした。
このフェスティバルの中でも子育て中の私にとって嬉しかったのが、ファミリー向けの楽しいアクティビティが盛りだくさんなこと。一つのフロアが全て「ファミリーフロア」として充てられていて、子どもたちが夢中になれるプログラムがたくさんありました。

中でも娘が気に入って、私も感動したのが「Construct a Story(物語を創ろう)」というものでした。
ニュージーランド在住の作家とイラストレーターの方と一緒に、その場にいる子供たちと一緒にテーマを決めて、作家さんはストーリーを作り、イラストレーターの方はライブでスケッチするというもの。
その場で当てられた子供たちはそれぞれ自分の好きなストーリーを作るので、
- ドラゴンとフェアリーがそれぞれアパートメントの部屋で昼寝をしていました。
- また別の部屋では女の子が「私のドーナツを取ったのは誰?」と怒っています。
- 女の子の名前はEmily、小学生です。
- その声を聞いたフェアリーが起き、ドラゴンの部屋に入り探しました。
- ドラゴンは「誰かいるのか!?」と、こちらも怒っています。
- するとドラゴンの部屋にクリーパー(マインクラフトの緑のやつ)が現れました。
…などなど、お話しはまだ続きましたが、素敵なのは作家さんが子供たちのアイデアを全て受け入れた物語を創り進め、それをイラストレーターの方がライブでスケッチして、子供たちは視覚でも楽しめること。想像力を120%働かせて、物語作りの楽しさを満喫できている様子でした。

その他にもニュージーランドならではの「ATUA: Māori Gods and Heroes(マオリの神々と英雄たち)」という有名な絵本の世界を、ダンスを取り入れながら読むプログラムもあり、こちらも娘が気に入っていました。



言葉だけでは難しくなりがちなマオリの神話や英雄伝も、音楽とダンスを通してだと、娘のような年齢の子どもたちも自然と物語に入り込めていたようです。
「年齢や能力に関係なく誰でも歓迎」というのが、インクルーシブ教育を推進するニュージーランドらしいイベントだなと感じました。
オークランド・ライターズフェスティバルには初めて参加しましたが、子どもたちの知的好奇心や創造力を刺激するだけでなく、親子で本の世界を楽しみ、さらにはニュージーランドの多様な文化に触れることができる素晴らしいイベントで、1日中滞在していました。
このような豊かな文化体験により、子どもたちの視野を広げ、親子ともに心も豊かにしてくれる機会がたくさんあるのが魅力だな、と改めて感じさせてもらう事ができた1日でした。