先日、3年生の娘のクラスでクッキー作りをし、
そのお手伝いに行ってきました!
日本の小学校で育った私にとって「クッキー作り」は
「家庭科の時間」にするもの。
だから先生に「3年生でもう家庭科するんですねー!」というと、
「ん??」な噛み合わない反応。
もう一回重ねて「お菓子作りから家庭科スタートなんて、すごい!」
というと、「あー違うの!」という答えが。
今回のクッキーはジンジャーブレッドマン。
あの人型で、ほんのりジンジャーの香りがするクッキーです。
でも、これは「お菓子作り」そのものを学ぶのが目的ではなく、
まず「ジンジャーブレッドマン」の昔話を学ぶ上で、
そもそもジンジャーブレッドクッキーにはどういう材料が使われていて、
どうやって作って、焼くときどんな香りがするかという、
「国語」を五感を使って学ぶのがまず第一。
そこから翌日、自分で思い出しながらレシピを書きおこす、
「記憶」をたどって「ライティング」をするという作業にも繋げます。
また、分量を量り、クラス全員足りるようにするのは立派な「算数」。
先生はメモリの読み方、違う単位(ミリグラム、ミリリットル、センチメートル)
など、一つのことをするにもいろんな単位が存在することを伝えていました。
さらには、一人一人順番に混ぜたりこねたりをするのですが、
「前の子を急かさない」「自分の順番を辛抱強く待つ」「チームワーク」
の大切さも先生はいっぱい説明し、きっと「道徳」にもなっているんだな、と。
そして、ジンジャーブレッドマンの最後のデコレーションは、
実際にアイシングをする前に、紙の上に自分のデザインを描き、
それを参考にデコレーション。ということで「美術」もここに。
そういうわけで、先生が「ほぼ全部の教科が入ってるのよ、ふふふ」と
楽しそうに説明してくれたわけが分かりました。
ニュージーランドって、そういえば「教科の枠にとらわれない学習」が
とても多い気がします。だって実際の生活もそうですもんね。
教科書がないNZの小学校、こういうところが素敵だなと思います。