先日、息子の通う中学校で希望する保護者のみ参加の
「性教育に関する説明会」が行なわれました。
私は息子が1人目の子どもであること、
夫も私もニュージーランドの教育で育っていないので、
この国でどのようなアプローチで性教育をするか知る必要があると思い、
夜7時からのミーティングに出かけてきました。
こういうミーティングってどれくらいの保護者が来るのかなあ?
と思いつつ行くと、来ていたのはせいぜい20人強。
うーん、思っていたより全然少ない!私以外はアジア人は見当たらず。
さて、肝心の内容ですが、NZ教育省(Ministry Of Education=MOE)が定めた
項目の中から、中学2年でどこまでやるかは各学校に判断を委ねられているとのこと。
我が家の息子の学校は、公立校ではありますが、
IB(=Internatioal Baccalaureate/国際バカロレア)プログラムを取り入れており、
アカデミックレベルが高いことで有名。
また、地域的に富裕層が多く、治安も良いエリアにあります。
そんな学校ということで、この学校では「思春期の精神状態と身体の変化」
に性教育の重点を置き、「どうしたら子どもができるか」という段階まではっきりと
教えないとのこと。
そして、その部分に関しては「各ご家庭でお願いします」と。
これに関して、ミーティングに参加した保護者たちは猛反発。
「そこが一番肝心なんじゃないか!」と。
学校からの説明としては、
①この地域で育つ子どもの特性を見て判断した。
②この地域の保護者たちは、各家庭でのポリシーや意見をしっかり持っているので、
それに沿って、各自の価値観で肝心な部分を教育してほしい。
③高校に入ったらどっちみち習うことなので、急ぐ必要がない。
ということでした。
また、この性教育プログラムは5週間に渡って行なわれるもので、
その週に一体どんなことを習ってくるのかという通知が、各保護者にメールで
通知されるという約束がされました。
子どもたちの不安や疑問、さらなる興味の解決方法としては、
“Question box”という質問箱が用意されるので、
それに他の人に知られたくない質問を書いて入れれば、
それを答えるのに適切であろう先生が対応してくださるとのことです。
あとは、最初に子どもたちに見せる「軽いタッチの動画」として、
https://www.youtube.com/watch?v=Rsj6dW6qKRc
上記のようなものも紹介されました。なるほど・・・。
そんな感じで、実は「外国の学校ってヘビーな内容なのかも・・・」
と覚悟して行ったミーティングでしたが、思わぬ方向で肩すかし。
だって息子の中学で習うのって、要は、声変わりをするとか、生理が来るとか、
精神的にモヤモヤしますよ、ヒゲが生えてきますよ、身体の作りが変わってきますよ、
でも大丈夫ですよ、と言った感じのもの。
でも精神的な部分を教えてくれるのは有り難いですね。
ただ、これはあくまで我が家の地域の話で、残念ながらもう少し込み入った
教育をしないといけない中学校もあるとのこと。
私たちも親として、学校と上手く連携を取りながら、一緒に理解し合っていきたいです。