ニュージーランドの公立学校には、日本のように給食システムがありません。
そのため毎日子どもたちは、フルーツ・モーニングティー(朝のおやつ)・ランチを
大きなランチボックスに入れて学校に持って行きます。
子どもの頃好き嫌いが多かった私にとって、給食は結構憂鬱な時間でした
でも、家では食べた事のないもの、食べてみたら実は好きだったものなど、
今振り返ってみると、給食は立派な教育・食育だったということに気付きます
この国にも給食システムを!という声はちらほらありますが、
国の性質として、多民族・多宗教であるために、普段口にするものが違えば、
食べられるものに制限がある人もかなり存在します。
そのため、「みんなで同じものを食べる」給食システムそのものの実現は難しいというのが現実です。
ただ、貧しいエリアの学校などではそもそも「ランチを持って来ない」子がたくさんいて、
ランチを持って来ていてもチップスやソーダなどと言った、とても食事とは言えないものを
持って来ている子が大多数だという報道が頻繁にされています。
そのため、NZでは全国的に食育に力を入れ始めていて、我が子たちの学校では
Garden to tableという「自分たちで野菜を育てて、それを調理して食べる」という
食育プロジェクト
に参加しています
このベジタブルガーデンは、たくさんのお父さんボランティアたちも参加して作られました
実際に、家では口にしなかった野菜を学校でみんなで調理することにより、
食べられるようになる子も多いのだとか
サラダはもちろん、野菜炒め、ピザ、サンドウィッチなど色んな種類のお料理を、
育てるところから始めた野菜を収穫して、切って、調理して、盛りつけて、テーブルに運ぶまで
子どもたちの手でするのです
おまけ:最近の息子のランチボックス
これに加えて、毎日お味噌汁とかポトフとか汁物を持って行ってます。
栄養ドリンクのように見えるものは、ヨーグルトなんです。
ちなみに焼きそばは「それどんな味するの?」とみんな興味津々で、
お寿司だとみんなに「おまえはラッキーだなあ!」と羨ましがられるんですって