さて、なんとなく上手く行き始めている?発達障害の娘との小学校訪問。
ただ、人生そう簡単にはいかないようになっているようで・・・。
なんとこの日はいつもの先生がお休みで、代理の先生。
「いつもと違うもの」を受け入れることが難しい娘は5分で教室から出てしまいました。
8:45からスタートした学校。まだ9:00も回っていないのに!
そんなとき、外では校長先生がちょうど通りかかったところで、
娘の全ての事情を知っている校長先生は、すぐにどんな状況か察知し、
「今日はSchool visitだったんだね?(時計を見て)お、5分いたんだね。
頑張ったねー。High five(ハイタッチ)!」と褒めてくださいました。
前回一気にクラスに馴染み、急に「このままいけるかも!」と期待できる雰囲気になったところで
5分で出てしまう状況になったので、正直凹みそうになったわたしでしたが、校長先生のこの言葉に
自分も褒めてもらっているような気になり、すっかり明るい気持ちで学校を出ることができました。
NZの学校は先生が休むこともあまり珍しくなく、
風邪のときはもちろん、自分の子どもたちの学校行事だったり、
さらなるスキルアップのためのコース受講のためとかにも学校を休みます。
そんなときは、先生が自分で「スタンバイの先生リスト」の中から誰かを選び、
自分で電話をして交渉するとのこと。
結構気楽に休める感じになっています。いいのか悪いのかは置いておいて、
きちんと先生も「一人の人間」として休む権利を認められているのが分かります。
また、うちの娘と同じような子を持つお母さんたちから声をかけられることもできました。
「うちの子も丸っきり同じだったよ。1年後、お勉強はまだ遅れているけど、その他はぜーんぜん問題なく
馴染めるようになったから大丈夫。」とか、
「最初の6ヶ月は毎日バッグを所定の位置にかけるだけの毎日だったけど、2年生の今はもう他の子と
全て一緒。焦らないで。私も焦りそうになったけど、そういうときは周りの人に助けを求めればいいの。」とか。
きっと、この国では発達障害の子へのサポート、その親へのサポート、そしてそういう家族への理解
が長い時間をかけて築き上げられてきたんだろうなと感じました。
「Let’s respect her pace」(彼女のペースを尊重しよう)
この言葉を何回耳にしたことか。
きっとこれは全ての子、全ての人に対して言えることですよね。
子どもを大人のペースに合わせることを強制しない。
マジョリティ(大多数)のペースに合わせることを望まない。
これがNZ育児の大前提として存在することを、改めて実感している日々です。