NewZealand親子留学体験レポート Lunguage school
チャイルドケア・現地校・語学学校

【BOT】エリートたちが欲しがる学校役職

ニュージーランドの小・中・高等学校では、3年に1度
Board Of Trusteesの選挙が行われます。

Board Of Trustees(BOT)とは、日本でいう学校の理事会です。

各学校、それぞれ3人から7人(学校の規模などの諸条件によって
人数設定が異なります)のメンバーで構成され、
主に学校運営についての責任を追う役職です。

今年度はまさにそのBOTの選挙の年
学校から、家の住所宛に保護者それぞれ(父・母)の封書がまず
届き、それには「立候補、または推薦書」が入っています。

BOTは、学校の各イベントを仕切るPTAとは異なり、
日常生活においてあまり直接関わることのない機関
なので、実は正直なところ、そこまで興味を持っていませんでした。

しかし立候補・推薦締め切り日の前日に、
クラスのママ友グループのチャットで、あるママが
「あなた(私のこと)をBOTに推薦したいと思ってるんだけどどう思う?」
と話を切り出し、他のママたちが「私もそれを言おうと思っていた」と
続きました。

私は自分とは別世界だと思っていたので
「あなたたちは今日よっぽどすることが思い浮かばなくて、
とんでもない刺激を求めてるんでしょう!」
ジョークとして返しましたが、
実はみんな本気で考えていてくれたことがわかり。

「そもそもBOTが実際何をしているのか分かってないし、
今日1日考えさせて」
とチャットを終えました。

その後自分でリサーチをし、BOTメンバーだったことのある友人の
旦那さんに話を聞き、夜には夫に「BOT選挙に出ようと思う」と伝えました。

翌日、友人たちが推薦書を持ってオフィスに行き、
私は大慌てで「自己PR」の文章を、締め切り12時の3分前に
滑り込みで提出。

なんともバタバタした選挙スタートでした。

そして各家庭に、郵送で投票用紙と各自己PRが配られたのですが・・・

今回は7人、プラス過去のBOTメンバー3人が選挙に参加
選ばれるのは5人

まず驚いたのは、私以外全員

「とんでもないキャリアを持っている」

ということ。

実は、BOTはどの学校でもエリートの集まりなのです。
それぞれの専門知識やキャリアを学校運営に生かすことが期待される
ということ、また、逆にキャリアを築く上でBOTの経験は、
会社内での出世、評価、転職などに相当な影響を及ぼす
ということで、
お父さんたちの立候補がとんでもなく積極的
妻たちも「あなた、出馬しなさいよ」とプッシュする人が多いらしいです。

また、在校生の保護者からの推薦があれば、校外の地域の人も
出馬する
ことができます。なので、本当にいろんな人が
BOT選挙に挑戦するのです。
ちなみに投票権は在校生の保護者にあります。

みなさんの自己PRを読むと、

弁護士、警察官、銀行員、有名IT企業のトップ、

ロータリークラブの会長、大学院教授に、牧師さん

あれ・・・私大丈夫?(笑)
「主婦」の私の自己PRは相当浮いていました。

そして、別の意味で浮いていたのは、
「ヨーロピアンではない立候補者」ということ。

他地域では違うかもしれませんが、
ノースショア各学校のBOTの写真をみると、
ほぼどの学校もヨーロピアンのメンバーが占めていて、
今までアジア人メンバーがその写真にいる学校は、
私は見たことがありません

ただ、アジア人比率はオークランドではどの学校でも上がっていて、
BOTにアジア人が一人もいないのは不自然であるということは、
今まで色んなところで議論されてきたこと。

そういう意味でも、私がその選挙に立ち上がったことは、
学校中どころか地域の大きな話題
となったようです。

毎日登下校の時に、「あなた、BOT選挙に出てるよね?投票するから頑張って」
と応援してくれる人や、「あなたみたいな普通の人(あれ、褒められたのか?笑)
が出てくるの待ってたよ」
と励ましてくれる人、人種や学年性別問わず、
本当に色んな人に声をかけてもらいました。
これだけでも「選挙出てよかったな」と正直感じました。

来週に続きますfutaba.gif