NewZealand親子留学体験レポート Lunguage school
チャイルドケア・現地校・語学学校

【NZ発】6歳児対象の特別学習プログラム②

先週のレポートで、NZ発の「リーディングリカバリー」プログラム
ついてお伝えしましたが、とても興味を持っていただいたようなので、
今回はその続きとして、実際の授業の流れをお伝えしますusagi.gif

リーディングリカバリーは、週5日(つまり毎日)一日30分
宿題でも毎日本読みとカットアウトストーリー(これは後ほど出て来ます)
のが出るので、親の協力が必須とされています。

まず専門の先生が教室に来て生徒を連れ出し、
リーディングリカバリー専用の教室に行きます。
ここには他の生徒がいないので、丸っきり1対1になれるため、
普段のクラスでは集中が続きにくい6歳児でも、ここに来ると驚くほど集中するとかkao-a17.gif

最初に前日に既に読んだ(つまり内容も単語も知っている)本
復習と、そして自信を付ける目的でスムーズに読み流します。

次に、もう一冊過去に読んだことのある本を読みます。
忘れている単語があれば、その場でフォニックスを使って単語を思い出し、
本を全て読み終わった後に、もう一度確認でその単語が含まれた文章に戻って読みます。

その次は、“Eye coordination”(目の動き)のトレーニングの一環として、
ホワイトボードにある4〜5種類のアルファベットのマグネットを、
それぞれのグループに分けます。

私が見学をした日はl, c, v,b,dを使っていましたが、毎日変えるそう。
ひとつのアルファベットにつき5個ほどあり、それがぐちゃぐちゃに混ざった状態で
貼ってあるので、子どもがせっせせっせとそれぞれのグループの丸の中に入れて
分けていきます。

しかもすごく急かされるので、かなり瞬発力が鍛えられそうです。
先生によると、これはあえて急かして目の動きのスピードアップを図っているそう。
これにより、鏡文字なども減るようです。

お次は、先ほど読んだ本の中から印象に残った内容を先生と話し
(「話し合う」というよりも、子どもがコメントを2、3個ポツポツ言う程度)
その中から先生がピックアップした1文を、今度はノートに書いていきます。

この日娘が言った文章は、
“Little Bulldozer rescued the big truck.”

というもので、Littleは書ける、でもBulldozerは初めて書く言葉だったので、
先生が「まず”Bull”から書いてみよう」と言って、□を3つ書きました。

そして“B”, “u”,”ll”と娘が発音しながら
□に指を沿わせて音の高低を確認
し、次に鉛筆でBullをいれるところに
たどり着き、見ていた私は感動。

その次はdozerのために□を4つ書いて
フォニックスでスペルを入れていくので、“er”のような2つで1セット
の音のスペルはひとつカウントになります。)、同じ流れをたどったら、
娘は自力で”Bulldozer”のスペルを完成させることができました!

そして“rescued”に関しては、(今のフォニックスレベルでは
正解にたどりつくのが難しいため)先生がcuedの部分を完成させ、
“truck”は”truk”と最初に作ってしまったため、
先生が「音としては完璧なんだけど、この場合は”c”が間に入るよ〜」とお手伝い。

こんな風にしてできた文章を先生が書き
その書いた紙を今度は”Little” “Bulldozer” “rescu” “ed” “the” “big” “truck” “.”
に分けて切り、ごちゃごちゃに混ぜます

そしてそれを娘がもとの順番に直し、声に出して読みます

これを宿題に持ち帰ってきて、もう一度家で組み立て直し、
ノートに糊で貼って、新単語”bulldozer”と”rescued”を書く練習をするのです。
これが「カットアウトストーリー」の一連の流れです。

最後にもう一冊、新しい本を読みます。
最初は先生が各ページの大事な箇所だけぱーっと読みながら、絵を中心に、
「物語の理解」を促します。
その次に、子どもが自分で読んでいきますが、知らない単語で引っかかったら、
通常のようにフォニックスを使って単語を解読します。

これはまた明日、レッスンの最初に読み、
そしてそれが明日の宿題になるというのが流れです。

驚くのは、この全部を30分ピッタリでやり切る事!
なので、先生は説明の言葉を噛む事なく、「息してる?」ってくらい
すごい勢いで進めていくので、私も圧倒されながら見ていました。
この勢いで、30分という短時間に凝縮されているから、6歳児も集中して
毎日続けることができるんでしょうね。

実はどれも家でできることなので、よかったら家でどれか取り入れてみてくださいheart01.gif